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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第1章 大きな神樹の木の下で
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我、魔法に目覚める



あれからしばらく、ここのうろの中で暮らしてみる。狭いところなので、我が生まれたと思われる卵の殻がすぐに見つかった。て、いうかなんか小っちゃくね?我が生まれてから何日経ったか知らんけど、我の卵の殻、今なら丸々一飲みできるよ。


 あと気になったのは、水を飲んでからいつも食べてた光るやつ。なんだろう?木から外れると、すってってーと歩いて逃げていくような・・・もちろんもったいないので食べちゃいますが。最初のころはひとつ食べると気を失ってましたが、近ごろではもうたくさん食べても大丈夫になりました。そのせいですかね、何だか数が減った感じです。体が大きくなったからかな?

我は久しぶりにうろの外へ出てみる。例の赤い実がなってないかと思ったけど、どこにもないようだ。もっと上の方に行けばあるのかしらん?上を見上げるが見えるのはきらきら光る木漏れ日。


とりあえず、今日外に出たのはほかでもない。お花を摘みに出かけたのだ!黄金色のお花の方です^^。住んでる大木からは結構離れたところまでにょろっとはっていく。ごつごつした岩場がありますんや。ここらへんでいいか。催す前に、ちょっぴり穴を掘って埋めたいのだが・・・


“テロリン♪”

なんか音が聞こえた。

“土魔法Lv.1”


おや?魔法が使えるの、我?

土魔法のLv.1ってどんな魔法かしらん?

“土魔法Lv.1 穴を掘る”


おお、ちょうどいい魔法やんけ。

どうやって使うか知らんけど、とりあえず念じてみましょ!


“穴を掘る!”

ぽこっ!


目の前にちょっとした穴が開いた。花を摘むにはちょうど良い大きさだった。

我、安心してお花を摘みます・・・はぁー・・・

お花を摘んだ後はちゃんと土をかぶせておかないといけませんね。


“テロリン♪”

またなんか聞こえた。


“土魔法Lv.2”

お、土魔法のレベルがあがっとるのか。どれどれ、Lv.2は・・・

“土魔法LV.2 穴を埋める”


こりゃまた、ご都合展開ですな。我、お花を摘んだところに念じてみる。

“穴を埋める!”

もりっ!


穴をふさぐように周囲の土が集まって我の頭くらいの土が盛られた。

これでこの場はにおいもなく清潔になりました。めでたし!

と、思ったのだが、何だか視線を感じます・・・


やだー、お花摘むところ見られたの?











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