いつぞやのエルフさん
ついに次回、ツチノコ帰ってくる?
私はツバロにマルス・プミラの周辺を飛んでもらうことにする。この子、早く飛ぶことはできてもホバリングはできないようね。いいわ、それではぐるぐる同じところを回って回って! あら? エルフさんがいるわね? たったの二人? 何してるのかしらね~? 大きいコは…… 木に巻き付いた私の根を
引っぺがしてますなー! 小さいコは…… ん? 地面に何かを刺して・・・・・・ 地面じゃないわね? なにか瓶を持ってるわね…… あ、こっちに気づいたようね! 大きいコは特にやること変わってないけど・・・・・・ 透明ななにかが大きくなったわ! 光の加減で見えるけど、大蛇? 水でできた大蛇のよう
ね! 大蛇って言ってもテレビで見たようなアナコンダぽいやつじゃないわ! 何んという大きさ! あれは昔絵本で見たような神話に出てくる蛇よ! いつぞやの水血というやつかしら? そうすると、あそこにいる二人はあの時のエルフさんね? 水血さん、大きいわね~。あれも魔力を持ってる
のよね~。気づかれないように蜷局巻いているところの下の地面から根を延ばして…… あらら? なんだか痺れてる感じ、竹なんだから痺れてるというのはおかしいのだけど…… 向こうに手を延ばそうとしてもうまく伸びない感じ…… 正座した後、立ち上がろうとしても足が言うこと聞いてくれない感じ…
… うまく根が延ばせないわね・・・・・・
他の場所はどうかしらね? ちょっとタケノコ延ばしてみるわ…… う~~PON! 出せるわね…… もっと魔力注いで・・・・・・ 伸びてるわね。あそこの場所の根だけおかしな感じね…… そしたら別の場所でもっとPONしましょ! PON・PO・PON! PON!PO・POPOPOPOPO-N! 駆け巡る脳内物質・・・・・・ 気持ちE! ああ、そう言えば吸い取った魔力で何か魔法出来ないかしらね? エル
フさんが使ってタの、風魔法なのかしら? 私も使えるんじゃない? そうよ、大切なことは… 認識すること・・・・・・ できて当然と思うこと・・・・・・ と、お婆さんが言ってたわね、マンガの中でだけど。ここは異世界、魔法が当たり前にある世界・・・・・・ 鑑定や契約魔法が使えるなら、普通の魔法も使えるはずよ! あ、でも火魔法とかは使っちゃったら自分が燃えそうだからやめときましょう。水魔法は……癒しの水が使えたけど、水は私の大事な飲み物。外に出すのは止めときましょう。土魔法は…・・・ 根っこを延ばすのにつかってるようね…… ま、風魔法ならいろいろと使い勝手がよさそうだし、お試ししてみましょうね。たくさん竹を生やした後は…… 風魔法…… 風よ吹け! 吹いてるのかしら? まずは軽く、空気を動かすようなイメージでやったほうがいいのかな? 竹全体をふるふる振るわせて・・・・・・ 空気を動かす…… 動
くわね! そしたら次は動く方向を固定・・・・・・ できたわね! それじゃ今度は竹林の外周を空気が回る感じで…… どんどん強く、速く!ああ、強く吹いてるわね!それじゃ、この風に乗せて笹の葉を飛ばしてみましょうか。まずは笹の葉硬化!そして枝から投げ外し! 外す時にも風魔法! 遠くに飛んじゃ
いな! ああ、うまくできたわ! ここではうまくいくのね? それじゃ違う場所・・・・・・ マルス・プミラの大木の側はなんだか痺れてる感じだから…… ちょっと離れた場所で、まずは竹を増やして……
PONPOPOPONPONPONPOPON!POPOPOPOPOPO-------------
--N! ぐにゅーーーーーーーーーっと魔力を注いで、はい! 竹林の完成です! ここはなんだかお日様がよく照ってるわね! 遮るものがないものね! さて……と。 あの水血の側にいた小さいコと、その上司っぽい大きなコ、このコお空を飛んでたコじゃない? ここら辺のエルフさんとは少し毛並みが違うみたいだし、ちょっと遊んでもらおうかしら?
今宵はこれにて。
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