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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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リーちゃん、魔法がうまくなる

4月の花粉症とその後のゴールデンウィークですっかり設定を忘れてしまいました><

これからがんばる^^


「ク! やはり、鎌鼬では重みが足りない・・・・・・ 」


マギ・バンブーに向かう鎌鼬であったが、竹林の周りを旋風が覆い、風の向こうまで到達できなくなっていた。ならば槍鼬をだすか? しかし、槍鼬の使いすぎで、従魔の蛇から渡された魔力水晶のうちの一つは使い切ってしまった。残るは大きさが同じくらいのものと、小振りの水晶玉だ。小振りのものでも鎌鼬なら十分な数を放てるのだが、槍鼬となると何度使えるかわからない。だが・・・


「ここで戦力の出し惜しみはなしだ! 行くぞ! ミィアちゃん!」


旋風の流れからいったん距離を取り、ボルドウィンからの魔力を受け取って槍鼬に変化した鎌鼬。天へと咆哮し、竹林へ頭から回転して突っ込んでいった。今度は風の壁を抜け、進行方向の竹を刈り取っていく。ただ、槍鼬の大きさが大きくはなく、威力はあるのだが直撃しなければ刈り取れなかった。


「ならば! ミィアちゃん! 風魔法を抜いたら、鎌鼬に戻ってマギ・バンブーを刈り取れ! 」

「隊長! あまり複雑なことを頼むと、魔力が足りなくなります! 」


とヴィンデルバンドが叫ぶが、そのときにはもうボルドウィンの呪言は実行された。鎌鼬は竹林内で十分な数を伐採したあと、魔力を消耗し消えていった・・・・・・


「隊長! 大丈夫ですか!? 」

「ああ、スネークから渡された水晶のおかげでな・・・・・・」


水晶玉から魔力を受けとり、再び万全になるボルドウィンであったが、魔力譲渡の際に体力を消耗するので、体力回復のための”体力飴”を口に含むのであった・・・・・・


「今の魔法で結構なマギ・バンブーを刈り取れましたね! 」

「あぁ・・・・・・ だが、しばらくしたらまた生えてくる。奴らどういう生態をしているんだ?! 刈っても刈ってもりがないな! 」

「スネークちゃんがいれば、緑魔法で根こそぎやっつけてくれそうなんですけどね」

「ここにいないものに頼っても仕方あるまい。今、ここにいる戦力で、この場をどうにかしないとな! さて、次はどうするかな? 」


一息の休みを入れ、思案するボルドウィン。そこへ、援軍フランメクライゼルとトレーネが到着した。


「おーい! たいちょーさーん! 無事かーーー? 」

「私たちがやってきましたよー! って、あれ?リーちゃん、どうして寝てるの? 」

「子供はお昼寝の時間だからな! 」


そう言うと二人はしばし旋風の弱くなった竹林へ突撃しようとした。しかし、旋風は止み、竹林からの疾風が吹く!疾風の中に紛れ込む笹の葉のナイフ! とっさのことに二人は防御できなかったが、二人の目の前でうっすらと砂の壁ができあがり、笹の葉を止めることに成功した。


「ふ、二人とも・・・・・・ むやみにつっこんだらだめだって・・・・・・ 」


寝ていたと思っていたリージーであったが、いつの間にか起き上がっていた。


「起き上がって大丈夫か? ボーデン」

「多少めまいはするけど・・・・・・ こんな時に横になってられないよ」

「なんでぃ、起きてたのかよ? 」

「何でまたこんなところで横になってたの? 」

「・・・・・・ ここにきたとき君らとおんなじようにマギ・バンブーに突っ込んでいって、あの葉っぱに刺されたんだ・・・・・・ 前回と違って風に紛れてて見えにくいし、威力も強くなってるよ・・・・・・」

「だが、ボーデンの土魔法で止められたな! すごかったぞ! 」

「あれは師匠のアースウォールを真似ただけだよ・・・・・・ 壁としては厚みもないし・・・・・・ 」

「ですが、砂を使ってるので形が自在に動けるし、少しの魔力で作れます! さすがです!」

「いやぁ、そんなに褒められたものじゃないよ、ヴィンデルバンド・・・・・・」


ボーデンは褒められてうれしくなったが、急に立ち上がったためめまいを起こしていた。


「あっ、ボーデンさん! まだ起きない方がいいです! 今ので魔力を使ったのでしょう? スネークちゃんの魔力水晶で魔力を補充してください。体力飴をなめるのを忘れないで! 」


衛生兵に言われたとおり素直に従うボーデンであった。


でも、今日はここまで。

お読みいただきありがとうございます。

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