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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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ゴブリン捕縛命令




「なんだ、殺さないのか? ゴブリンは基本的には臆病だが、時々森の中で人を襲うと聞くぞ。群れた場合凶暴さが増すともいう」


“腹減ってどうしようなく自棄に落ちたんでしょ?腹を満たせれば人を襲わなくなると思うんだよねぇ・・・”


ボルちゃん、にやりと笑う・・・


「そうか、アレを使うんだな!」


いや、崖のむこうで、もう使ったんですけど・・・

とりあえずは、予想される進行ルート、道なりに崖の方へ進んでみる・・・気配を感じますな! 崖の下から十数の気配! いかん! 争いごとにならないようにしなければ!


“ボルちゃん、桃を一つくれ!急いで!”


ボルちゃん背負子の中から桃を取り出し、我に投げる。我、桃をくわえると、崖の際に土魔法Lv.1穴を空け、桃を置き、土魔法Lv.2穴を埋め、緑魔法Lv.1発芽させ、緑魔法Lv.2養分吸収、水魔法と光魔法をふんだんに使い、仕上げに緑魔法Lv.4成長促進をかけた・・・桃の大樹の出来上がりーー! さて、この桃の切り札、うまく引っかかってくれるかな?

カンタンに引っかかった! 崖を登ってきたゴブリン、桃の甘い匂いにつられ桃の木にワシワシ登り、桃もいでぐちゃぐちゃと食べだします。ひいふうみーよ・・・14人(匹?)これで全部かな? それでは皆さんお休みなさい…赤魔法Lv.1入眠・・・あ、もう1人いた! そいつ桃を食べてないけど、まあいいか、赤魔法Lv.1入眠・・・あれ?効いてないのかな? まだまだ動いてますなぁ!赤魔法が効いていないゴブリン、桃の木に登り仲間を叩いている!


“なあボルちゃん、あのゴブリン、我の魔法が効いてないみたい”


「ちょっと試してみるか?」


ボルちゃん、弓を取り出し、動いてるゴブリンめがけて魔力の矢を射る!


カィン!


矢は弾かれてあらぬ方向へ消えていった・・・ゴブリン、にやりと笑い木から降りてきた。


「ははーん、ゴブリンにも結界の使い手がいるようだな!」


あー、そう言えばゴブジが言ってたね、結界を使えるやつがいるって・・・こいつか。


「どうする?やっていいか?」


やるって、あーた!るってことですか?ノーノー!シンジラレナーイ!

あれは捕縛してください!


「捕縛は難しいぞ! あの結界はヤバい! ゴブリンのくせに生意気だぞ! 」


“我に策があるので、ボルちゃんは剣で攻撃しててくれ! ”


“よし!その策、乗った!”


ボルちゃん、ポーチに弓をしまい、腰の剣を取り出し構える。


ふーーーーーーーーーっ!


相対峙する二人。ゴブリンも手に短剣を持っている。体に合わせた武器だ。使い慣れていそうな感じ。桃を齧っていたゴブリンの口から、食いかけの桃がぼとりと落ちた! それを合図にボルちゃん突っ込む! 剣で結界を破ろうとするが、無理だ! 結界に剣が弾かれたあと、ゴブリンは結界を消して短剣でボルちゃんを突こうとした! ボルちゃん引く! 引いた直後にまた結界!確かに厄介だな!


”ボルちゃん、今の調子で何回か攻撃してみてくれ!あの攻撃は食らわないでくれよ!”


”私を誰だと思ってるんだ!王国近衛軍筆頭剣士だぞ!当てられるかよ、あんな剣!”


さすがやね。それでは、ボルちゃんがチャンバラやってる間に、我は息を潜めて・・・”ひそむ”という技能、これは気配遮断や、きっと。これも練習してうまくなるはず。




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