ツチノコ、平地に立つ!
この辺からタイトルがおかしい・・・orz
ゴブジと別れた後、我は簡易ハウスに戻ってボルちゃんを起こす。
“青魔法Lv.1覚醒!”
「ふわ~わぁ、良く寝た・・・交代の時間か?」
“ボルちゃん、聞いてくれ”
我、さっきまで起きたことを詳細に話す。もしかしたら、ゴブリン村長が説得に間に合わない可能性もあるので村がゴブリンに襲われるかもしれない。
「そうか、わかった、スネークには悪いが今から出発していいか?」
“ダイジョーV!”
「・・・いいということだな!それじゃあ、たいまつを作るので、火を熾してくれ」
“あ、それはいらないですぜ、我、光魔法使えるから!”
我、光って見せる・・・
「お前は蛍か!」
あ、この世界にも蛍はいるんだ・・・よし、簡易ハウスはそのまま目印に残しておこう!出発や。我、ボルちゃんの指示した方向に向かって先行する。
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山際が少し明るくなってきたころ我らがたどり着いたところは・・・崖であった。あーーーここか、暗い帯に見えたところは。
「このくらいなら、助走を付ければ私は飛び越せるが・・・スネーク、お前はどうだ?」
“我もダイジョーV!”
「よし、それでは先に行って大きめに光っていてくれ!それを目印に飛ぶから!」
ダイジョーV、がOKということを理解したようだ。よっしゃ、それジャー光魔法Lv.6 で発光しつつ・・・びょんびょーんびょーーーーーーーーん!シュッタッ!
ツチノコ、平地に立つ!
我を目印にしたボルちゃん、難なく崖を飛び越えてきた。さすが王国近衛の筆頭剣士。ん?筆頭騎士だったか?ボルちゃん弓も使うから騎士の方かな?
崖を越えてしばらく走るボルちゃんと跳ねて進む我。ほどなく進むと道らしいものが出てきた。我ら道なりに進む・・・まだまだ明るくなるには早い時間に我らは村の入り口に到着した。垣根で領域を決めていて、道のむこうに門、のようなものが設置されていた。小さな村だから夜は出入り禁止、というか見張りは立ててないみたい。垣根のむこう側は・・・静まり返っていた。そりゃそうだ。まだ夜ですよ、皆さん寝ている時間ですよ・・・
“ひとまず、まだ事は起きてないみたい・・・”
「どうかな?」
変なことをおっしゃいますな。どうかな?とはどういう意味かな?
「スネークよ、ゴブリンの数はどのくらいと聞いた?」
“えーと、村の人数の半分以下ってゆうてたかな?”
「半分にも満たない数で、敵陣を攻めろ、そう命令されたら、貴様はどうする?」
ははーん、なるほどね。正攻法では攻めてこない、ということね。
「私なら、そうだなぁ、目的は食糧なのだから、たくさん集まっているところに黙って盗みに入る。見つからなかったらこれ幸いだ。昼にやるより夜にやる方が成功する可能性は高いな」
“なるほろ~、ボルちゃん、前にここに来たことあるんでしょ?食糧庫の場所なんて知らないの?”
「私は知らんな。そんなもの、部外者に教えるわけがないだろう?そうは思わんか?」
“はい、そう思います><”
気を取り直して、気配察知・・・村の中は異状なしですな・・・
“特に変わった気配はないけれども?”
「そうか、それなら、まだ事は始まってないということだな?…ゴブリンたちがいたら私の剣の練習に付き合ってもらおうと思っていたのだが」
“あ、できるだけ穏便にお願いします・・・”




