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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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目に見えぬ侵略は見つかったらただの侵略

2021明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。


「場所はどこだ! 」

「中央広場の北側です! 石壁の途中から生えてきてます! 」

「それだと伐採は難しいか! レオンは、守備隊はどうした! 」

「守備隊は里の外周の魔植を討伐している最中だと聞いています! 」

「では、手の空いているものに伐採をやらせろ! 」

「援軍にやってもらえばいいのでは? 」

「なんでも援軍にやらせればいいというものではない! 里のことは里で守るのが筋だろうが! 」


なら援軍なんて呼ぶなよな、と緊急を告げた者は思った。


「どのみち、里の外に出て招集をかけないといけません! すぐに連絡をしに行きます! 」

「急げよ! 」


そう言って火急の件を知らせた者を使いに走らせ、自身は執務室を出て剣と防具を置いている自室へと戻り臨戦態勢を整えた。前線に立つのは久しぶりのことだ。若かりし頃里の警備はやっていたが、人目を付けられない場所に里があるため、その辺にいる魔物が単発でやってくるくらいだった。これまで実践経験はほぼないと言ってよい里長はどうやって里長になったのか? それは両親がグラニーラムゼースミスの苗木を現在地に移した功労者だったからに他ならない。里の場所を設定し苗木を植え、里に住むエルフたちの生活が安定したころにな個なった父親の跡を継いで、今の里長が里長に就任した。それまで大きな問題も起こらず、大過なく過ごせていたのは、平時においては里長がそれなりに有能だったからだ。ただし、平時において有能なものが非常時にも有能であるとはかぎらない。さて、グラニーラムゼースミスの里長はどうであろうか……


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