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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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バンブー討伐・お留守番部隊

昨晩投稿し損ねた分^^;。


 はー、暇ですね…… 私は南側広場で皆さんの帰りを待っています。本当は晩御飯の準備をしているのですが、手だけは動かしているのですが、なんの考えることもない作業です。え? 何の作業をしているのかって? それはスネークちゃんが採ってきた、バンブーシュートから皮を剥ぐ作業なのです。


”なにそれ? かっこE^^。バナナシュートみたい! ツバサ君の必殺技か?”


などとスネークちゃんは言ってましたが、何言ってるかよくわかりません。若芽の事をシュートと言ったりスプラウトと言ったりするのですが…… とにかく大量にあるバンブーのシュートをスネークちゃんが持ってきて今日の晩御飯の足しにするから、暇なときに下準備しといてって頼まれましたのでやってますが…… これどうやって食べるんだろう? 新芽のようですが、食べてもいいものでしょうか? 


”たけのこは山の幸、ありがたやありがたや!”


で、下拵えするのはどうすればいいか、と聞いてみたのですが、コメ…… のフスマがほしいといってましたね。フスマはおろかコメそのものがありません。コメと言えば伝説の勇者が探し求めた食材。早々手にはいらないでしょう。でもどうしてコメがいるのですか? そう聞いたら、アクを抜くのに必要なんですって。


「あら、それだったら、ヴァイツエェンメールがあれば大丈夫よ? 私たち、フェルンのあく抜きにつかってるもの」


と教えてくれたのは、里のお姉さまたち。さすがは亀の甲より、と思ったらニコニコしながらこっちをにらんでくるお姉さんたち。そうだ、お姉さんたちにも手伝ってもらえば、と思ったけど、赤ちゃんや小さい子供たちにミルクを飲ませなきゃならないんだって。そっちを手伝わされて仕事がはかどりません。おまけにちょっと大きくなった子供達からは、お腹すいたーお腹すいたーの大合唱でまとわりつかれてしまってます。ふー、これでは何にもできませんね。しかたない、アレを使いますか。


「それではみなさん、甘くておいしいものを上げますので、あの建物の二階で待っていてください」


あの建物の二階にはスネークちゃんが簡易宿泊用としてベッドがあった。隊長が仮眠をとってたからいけるはず。私はお姉さんたちに毛布を取ってきてもらいます。その間に、私は大きな子供たち用にスネークちゃんから預かってた桃のコンポートを人数分・・・・・・10人ぐらいいますかね? 一口サイズにカットして…… それにスネークちゃん秘伝の眠り薬をパラパラ・・・・・・この程度でいいでしょう。寝付くだけに使えばあとの時間は作業できますよ。保存箱に入れて2階に上がって待っていた子供たちにあげます。…… うん、効き目ばっちり! 寝付いた子供たちをベッドに運ぶのが大変です。これは私には荷が重い。毛布をもってやってきたお姉さんたちにやってもらいましょう。


「あらやだ! こんなに桃があるなんて! 」

「お嬢ちゃん。これは貰ってもいいのかしら? 」

「あー、それは貰ってはいけませんね。食べると寝てしまいますので」

「そんな便利な食べ物が! うちの旦那に食べさせてやらないと! 」

「食べさせたら寝てしまいますよ? 」

「いいのよ、あんな宿六寝かせて」

「あんたんところのコレ、いまだに毎晩だもんね。すごいよね」


何が毎晩なのでしょうか?


「ホホホ、いいのよあんまり気にしなくって。それより眠くならないやつはないのかしら?」

「まだありますが…… それでは少し早いですが休憩にしますか」


私はべつの保存箱に入っていた桃のコンポートを5人のお姉さまに差し上げます。それと、お湯を沸かして飲み物も入れて差し上げましょう。隊長よりお年が上だから、スネークちゃんが作った緑茶の方がいいのでしょうかね? 私はまだまだ子供なのだと思いました。


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