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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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風魔法の間違った使い方

誤字脱字報告ありがとうございました。

適宜修正させていただきました。


今回は短め^^。

サブタイは、もちろんあの作品のオマージュです^^;。


 再び急降下してくるリーズィッヒ・コーイ。今度は速度が増している! スネークの絵のせいで顔が何だかニヤついて見えるな! 他のやつらは散ったな。あいつ、私目がけてきている。蒼天はリュックが邪魔ですぐに抜けない。ならば、もう一度、私は片足で魚の魔物の頭目がけて蹴りを数発入れる! 蹴り上げたブーツの先から空気の壁が飛んでいった! 私の体重を乗せても壊れないくらいの堅さのエア・ウォールだ! 広くはないがけん制のためなら十分だろう。まっすぐ突っ込んできた奴の頭にぶち当たった。そうダメージはないようだが、奴め、面食らったようだ。ん? 横から何か風魔法が当たったようだな。体制を入れ替えて上昇していった。


「隊長さん! 大丈夫ですか! 」

「問題ない! いまのは誰の風魔法か?」

「あー、オレのだが…… 隊長さんも風魔法使ったか? 」

「私のはエア・ウォールだ! 」

「足から出るエア・ウォ―ルなんてあるかーーーー!」

「それより、シュバンツ殿の風魔法とは、エア・ドリルだな!」

「ああ! エア・ドリルは周りの空気をかき分けて空気の塊を進める魔法だからな! うまく奴の頭に当たった!」

「そんなエア・ドリルがあるかーーーーーー!」

「俺はエア・ドリルをそんなものだと思っていたが!」

「そうか、わかった! そんな使い方もできるということだな! それよりまた来るぞ。私は奴の相手をするから、荷物を持っておいてくれ! 坊や、頼むぞ! 」

「僕は坊やじゃありません!」


私はリュックを坊やに預けて、奴が急降下する前に剣を抜く!


「よし! これからかたを付けてくる! 跳ぶぞ!」


私は再び足元に魔力を込め、上空へと進む足場を風魔法で作っていき、そこを駆け上った!


「えーーーーーーーーーーーー?」

「ちょっ!!! 」

「隊長さん??? 」

「何空を飛んでんのーーーーーーーーーーーーーー? 」

「すげーな、ありゃエア・ウォールを使った移動方法だな…… いろいろと間違ってると思うわ…… 」


守備隊員が慌てていたが、もはや私には聞こえない。私は目の前にいる魔物に全神経を集中させていた。


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