表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
563/786

王里と鄙(ひな)びた里じゃ、集まる人材も違いますよね~(田舎者の僻み)


 南側広場から南側砦には緩やかな斜面が広がっている。明け方に私とスネークであらかた刈ったのだが、まだ刈残しがあるようだ。それを行きがけのついでに刈っていく。他のメンバーにはまっすぐ南側砦に進んでもらった…… しかし、私の方が早く南側砦についてしまった。砦の周囲も私とミィアちゃんで刈りとる。辺りを見回しても刈残しがなくなったころに里の連中がやってきた。


「あれ? もう姉さんついてたんだ? って、なんか砦と違う建物ができてる! 」

「本当だ! どういうこと? 」

「あの建物はスネーク……従魔が作ったものだ。中には今まで刈り取った竹が入っている。竹は色々使えるから取っておきたいと言っていたな」

「あのヘビ、そんなにすごいのか? 」

「スネークは規格外だからな…… 私が奴に勝てるのは俊敏性ぐらいのものだ。風魔法も使うし土魔法も使う。魔力も半端なくでかい。敵に回ったら討伐はできないかもしれない」

「それほどか!」

「だが、味方になってくれたから頼もしいこと限りないな…… ところでジャン殿が見当たらないが? 」

「ああ、登り坂になっとるんでゆるゆる来とるんじゃないかな? ま、シャフがついとるから心配はいらんと思うがね」

「彼以外なら行進速度に問題はないか…… 」

「それにしても、姉さんの足、どうなっとるの? なんでそんなに早く移動できるんだ? 」

「いや、これくらいは普通だろ? ……と思っていたがそうでもないのか? 」

「オーアさんよりも早いんじゃね? 」 

「近衛軍の筆頭剣士様ともなればそれくらいはやれんといけないのか? 」

「それくらいがどれくらいかわからないが…… おっ、着いたようだな! 」


ようやく南側砦に着いた二人だったが、若い方は膝がくがくになっている。いくら官僚希望だからと言ってもあれはないのではないか? 基本人族の方がまだましだったぞ?


「ほら、ジャン! 着いたぞ! しっかりせんか! 」

「…… ふぅぁ! 水、水飲ませて~!」

「水なんか砦に運んでないだろうが! がまんせい! 」

「…… スネークさんが…… 水使って…… ましたが…… 」

「ああ、まだ残っていると思うぞ。仕方ないな。ここで十分ほど休憩するか。ジャン殿は官僚志望と言っても肉体の鍛練をしないといかんな。官僚だって体力は必要だぞ?」

「…… き、肝に銘じます…… 」


もう一話・・・はちょっと無理か。

本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ