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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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バンブー討伐・反時計回り軍

誤字脱字報告ありがとうございます。

変換ミスどころか語抜けまでやらかすとは・・・


本日はボルちゃん目線です。


 私はグラニーラムゼースミスの里守備隊の副長マーゲン・ヘンチェン、それと守備隊のうち20人を連れて南側の広場から東側の砦方面を通じて北側砦を目指している。さすがに風のマルス・プミラを守護しているだけあって風魔法の使い手が副長含め7人もいる。南側広場より東にある竹林を刈りつくした後、この副長が話しかけてきた。


「ボルドウィン殿、この辺りは制圧できたようですね。これからどうしましょうか? 」

「そうですね…… ここから東側砦に進む道があるなら、そこを進んでいき、バンブーを見かけたら積極的に刈っていく、というのはどうでしょうか?」

「なるほど、特に策があるというわけではないのですな」


ただの進軍に策などあるわけもないと思うのだが。


「ここから南側砦に行けば、東側砦に通じる間道がありますが…… 以前に偵察に向かった時は、すでにバンブーで覆われておりましたぞ。少々危険ではありませんか?」

「それでは他に何か良い手がありますかな?」

「東側砦に行きたいのであればもっといい方法があります」

「ほう。その方法とは? 」

「里にいったん戻り、東側から出るのです。さすれば時間をかけずに東側砦にはいることができますぞ! 」


この男は何を言っているのだ? 本行軍の目的はバンブーの討伐にあって、砦に行くことではないのだが? 私は他のメンバーを見ていると


「ふくちょ~、それって意味あります? 俺たちの目的はあれの討伐にあるのであって砦に行くことが目的じゃないんですぜ? 」

「だまらっしゃい! 里の人間に被害を出さないことも大事なのだ! 粋がってアレに突っ込んで、前回の失敗を繰り返したいのか!」


今度はさっきと違う人物が


「でもさぁ? ただ砦に行っても、竹は残ってしまいますよ? 援軍ばかりに討伐やってもらって恥ずかしくない? 俺、恥ずかしい! 」

「オレもそう思うな! 討伐せずに移動するのって、援軍が来る前にこもってたのと同じだよな」

「でも、ワシらの力じゃあれらは成敗できなかったわけじゃし、足手まといにならんかの?」

どうやら意見が割れたようだ。確かにあの葉の攻撃を防げない人物にはこの先を進んでもらうことには賛成できないな…… それではこう提案しよう。

「それではこうしたらどうでしょう? 竹の討伐ができるものだけでこの先を進み、あの攻撃を防御できないものは里から入って東側砦に向かうというのは? 」


何人残るかわからないが、足手まといが増えるのも厄介だ。少数精鋭で向かった方がいいだろう。


「分かりました。それでは、ボルドウィン殿について、アレを討伐しようと思うものは手をあげてくれ」

半分以下……… 6人か。ま、そんなところだな。


「それでは今手をあげてくれたもの以外は、副長殿の指示に従ってくれ。ああ、ジャン殿はすまないが連絡要員としてこちらに残ってくれ」

「えぇーーー?」

「ガハハ、連絡要員がいなくなると援軍の隊長さんも困るからな! 心配すんな、俺たちの後ろについてりゃ安全だ! 」

「安全なのはいいが、我らの行進についていけるかちと不安じゃの? このさい、こ奴を鍛えながら行軍するとするかの!」

「それでは二手に分かれて、まずは東側砦に向かうことにする! ヘンチェン殿は開墾部隊と連絡を取って一緒に行動してくれ」


こうして反時計回りに進むと決めた我らは早くも二手に分かれることになった。



続きかきますが今日中に投稿できなかったら予約投稿・・・

お読みいただきありがとうございます。


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