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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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バンブー討伐・時計回り軍

誤字脱字報告ありがとうございます。

適宜修正させていただきました。


クライマックスと言いながら、だらだらと続きそうな予感(^^;)



 我は、エマさんとハート様率いる守備隊の面々(20人ぐらい?)と、あとは通信部隊のアンナさんというメンバーで、里の南側出入口のところの広場から川沿いに沿って南西にある砦を目指して進んでいる…… と、言っても川沿いのこっち側の岸のスペースはそれほど広くない。午前中に竹狩りをしたところは午後にはもう竹が生えていたが、それはあっという間に風魔法鎌鼬で刈り取ってしまった。


”さて、ここからエマさんの出番です! ”

「えー、私の出番てなんですか~? 」


”竹を刈って残った根元に近いところを掴んでだな、根ごと引っこ抜いてはくれんかの? ”

「なんのために~? 」


”根っこがあったら復活するじゃろうから、根絶やしにしとかんといかんでしょう! 後、我の予想なんじゃが”

「なんですか~? 」


”この竹林、根っこで繋がってて、竹林で一つの魔植物と考えた方がいいと思う。それの確認ジャな! と、いうわけで、久しぶりにアレをやってくれ!”


「スネーク殿、アレとは一体? 」

「おいおい、三人で話してないで俺にもわかるように説明してくれないか? 」

「申し訳ありません。スネーク殿がバウアー殿にアレをやってくれ、といっております。アレがどういうものか知りたかったので」

「え~~~、アレ、やらせるんですか~~~? やらなくってもあれを引っこ抜けばいいんですよねぇ? 」


そう言ってエマさん1mぐらい刈り残っている竹の切り株をむんずとつかみ取り


「ふんぬ--------! ああああああああああ! おおおおおおおおお!」


顔を真っ赤にしてエマさんが竹をもって引っ張る…… 足元の土から竹の地下茎が現れた! 我、金魔法で泥と水分を落とすぞ! 唸れ、我の金魔法!


金魔法Lv.1抽出!

“ン デデデデーン”

“なにをどうされますか?”

エマさんの手周辺から土を取り除いて!

“テ・テ・テ・テーン テテテテンテテテテンテテテテンテテテテン テ・テ・テ・テーン………………………………………“


エマさんが地下茎を地上に引っ張り出している間、謎の音楽が流れてくる…… 当たり一体の根を掘り出し、たけのこらしきものは守備隊の人たちに取ってもらって広場のほうに持っていってもらう。残っている守備隊の人たちはエマさんのやってることを口を開けてみていた。見てないで手伝えや!


「手伝えと言われても、何をどうすればよいのでしょうか? 」

そうさな、引っこ抜いた地下茎を適当な長さでぶち切って束にして置いといて!


「あたしはぁ~! いつまでぇ~! この作業をぉ~! やるのですかぁ~!」 

ん? ずっとやで? 竹を根こそぎ引っこ抜くんや! 足腰の鍛練になってちょうどよいではないか! ハハハ!


「もしかしてぇー、これもー、けいこーーーーー? 」

いや、本番だけど?


「スネーク殿。バウアー殿は魔法を使えないと聞いていたのだが、あれは魔力を使ってないか? どう見ても尋常じゃない! ワシやハンスみたいな大男でさえあのような腕力は出せないぞ! 」

「ハート様、あれは無魔法の魔力だとスネーク殿は言っております。無魔法を使えるエルフというのは初めて聞いたのですが」

「いや、無魔法使いのエルフはいるぞ。3軍のトップのうちの一人は無魔法使いと聞く。バウアー殿は前に来た時は魔法は使えなかったとうちの婆様がいっておったのだ。魔法が使えなかったものがどのようにして魔法を使えるようになったのか! 俺も魔法が使えないが、バウアー殿が使えるようになったのなら俺も使えるようになれるかもしれない! 」

「ハートさんはぁー、スモーのケーコをぉー、やれば、いいーーーです、YO----! はぃぃぃぃぃぃ!」


エマさん、次々と地下茎を引っこ抜いていきます。うーん、パワフル!あたり一帯の平らなところの地下茎は大体片付いたかな? そしたら………… この先は崖のようになっとるが、この場所から西の砦に行く方法はあるの?


「この辺りは道はありませんよ。我らエルフ族のうち、風魔法を使えるものか俊敏なものなら、このくらいの崖は登れていきます」

アンナさんはどう? 登れるの?


「はい。これくらいでしたら」

ここ登れない人っている?


「あーーー、あたしはたぶん無理ーーーーー! 」

早くも行き詰まりか?


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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