雨に~濡れながら~♪
誤字脱字報告ありがとうございます。
書いているうちは気が付かないパターンが多くて困ります><
後、なんだか目がシバついてて読み返すのがきつい><
もう! 鬱陶しいわねぇ! この世界にも梅雨があるなんて! 全然光が当たらないじゃない! エルフさん達も鳴りを潜めてるし! 来るのは小さくてわらわらいる奴を狙ってくる大物ね…… 小物の天敵なのかしらね? 大物をザシュザシュやっつけてたら小物がたくさん増えたわ…… 小物は前に一度試してみたけど、やっつけるの面倒だし、魔力吸った感じもしないし。放置よ、放置。放置と言えば、私の笹のところ。羽虫がよく集まってくるのだけど、細かいノイズがうるさいというか煩わしいというか……それ目当てに巣を張る生き物がやってきたし。クモよね? 私にクモ糸つけて羽虫を餌にしてるようだわ…… どちらも不快…… ある程度羽虫をクモが食べてしまったらどうにかしないといけないわね、そんなことを思っていたら、笹の間を何かが駆け抜けていった…… 鳥? あっという間にクモを食べていったわ…… 食物連鎖? まあどうでもいいわ…… 早く光が当たるようにならないかしらね。
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とある雨が降らなかった日。でも相変わらず日差しは出てこないわね…… などと思っていたら、いきなり近くに気配発見! え?
「お? 元気でやっとるようじゃが、まだまだ精霊にはなっとらんようじゃの?」
”クソジジイ! 来るのが遅い! ”
「おお! ”念話”を覚えたようじゃのぅ! ほっほっほ! 良きかな良きかな! 」
”良きかな!じゃないわよ! 長いこと放置して、どういうつもり?!”
「ふむふむ、まだまだあの木は健在のようじゃのぅ…… どんな様子か見に来たんじゃが、やはり長雨が祟ったようじゃな……」
”なに? この長雨ってジジイのせいなの? ちょっといい加減にしてほしいわ! ”
「いや、ワシの知り合いがやらかしおってのぅ…… なんせ儂ら、人様に迷惑をかけるのが大好きじゃから! 」
”自慢気にいうことか! ひょっとして私をここへ連れてきたのも? ”
「ここのエルフ族に迷惑をかけて混乱するのが楽しみでのぅ! ほっほっほっほ! 」
”あたしがやってることって迷惑だったの? ”
「それはそうじゃろ。これだけ成長したということはお前さん、エルフから結構な魔力吸い取ったんじゃないのか? 」
うーん、否定はしないわね…… どのみち人じゃなくなったし、精霊化のために養分は必要だし……
”だけど、ジジイの知り合いのせいで光当たらないんだから、ちゃんと補償しなさいよ!”
「補償とな? 」
”なんか寄こせってこと! ”
「ほほ、なんとまぁ欲深だったのか。いいじゃろ、何が欲しいんじゃ? 」
”あ、言ってみるものね。そしたら最初にもらった魔力のある石と…… あとなにか寄こせ”
「何が欲しいのかもっと詳しく言わんかい」
”外の様子が今のままじゃほとんどわからないから、どうにかなんない?”
「なるほど、目が欲しいということじゃな? しかし…… 元来植物には目がないからのぅ…… どうしたもんか…… そうじゃな。この辺りの魔物を使い魔にするのはどうじゃ? 」
”使い魔? ”
「そうじゃな、契約魔術を使えば、そこらの魔物が使い魔になってくれるぞ? そしたら使い魔の目を通して視覚情報は手に入れられるじゃろう。それ。まずは魔石と…… ”契約魔術、付与!”。そらできたぞ。何かその辺にいる奴と契約して見よ」
その辺にいる奴…… 目の前(目はないけど)にちょうどいいのがいるわね……
”契約魔術!”
「おわっ! 儂に契約魔術を使おうとするとは! 恐ろしい発想をする奴じゃの! 」
”あらら、駄目だったかしら”
「やみくもに唱えてもだめじゃ! 名前を知って契約の意志を確認して、それから発動するからな! ちなみにワシやこの付近のエルフたちには無理じゃぞ」
”どうして?”
「お前さんの知力と魔力が足りんからな」
”契約するのに名前知らないといけないとか、とんだ制約があるじゃない。使えないわね、まったく! それに魔物なんて役に立ちそうなの、この辺にいないじゃないのさ”
「しょうがないやつじゃな…… そしたら魔物を集めてくるゴーレムをサービスしとくわ。あと、簡易鑑定もつけて置くぞ。これでいいじゃろ? それじゃ、また! 」
そう言ってまたすぐに去っていった…… なんか便利ね、”転移”って言う魔法だったかしら? あれも教えてもらっておけば…… って、植物だったら転移しないと無理なのかしらね? おっと、今はまずゴーレムね? 異世界に付き物よね、ゴーレム。んーと、まずは名前を付けるんだったわね? 石でできてるのかしらね? そしたら…… 仏の御石の鉢に因んでみましょ、あなたの名前はホトケよ。
”契約魔術!”
”ア。ア。ア。 オレ、ホトケ…… ”
さて、ホトケ…… あなたの視覚を借りたいんだけど? できる? 私はホトケの目を借りて自分を見ることに成功………… 目の前にはそのまんま孟宗竹があったわ…… これが私…… 今の私なのね。ちょっと気配を探ってみよう! あっ眩しい>< ………圧倒的な光に目がくらんで、そのまんま気絶してしまったわ…… 次に気が付いたときは、雨がまた降っていた………
すみません。あと一話と言っていましたがもう一話お竹さんの話が続きます……
本日はこれにて。
お読みいただきありがとうございます。




