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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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私はだぁれ? Who am I?


  …… 

…… 明るい…… 


 

朝? 昼? よくわからない…… 眩さを感じる…… 





んー、誰かカーテンを閉めて…… 


あれー? 声が出ないわよ…… なぜ…… 明るいのに何も見えないの…… どうしちゃったのかしら? 私の目…… 私の声…… そう言えば、何も聞こえない…… なにも聞かせてくれない…… 私の体、昔より、大人になっちゃったからなのかな? きゃっ…… そんな歌があったわね…… 




さてと……いま、どうなってるのかしら? 現状確認しなきゃね…… 


えと、光を感じるのよね…… 後、上下も感じるわ…… なんでかって言うと、眩しい方で、なんだか撫でられている感じがする…… と、いうことは肌感覚? みたいだけど…… 肌とは違うわね? 髪の毛に風が当たっているような、そんな感じ…… 変な感じ。視覚はないけど光は感じるって…… どーゆーこと? とまどう私…… ああ、だんだん明るさが感じられなくなっていく…… …… …… 意識も……とぎれ…… とぎれ………………………… はっ! 気が付いたらまた光を感じるわ! 寝てたのかしらね?


 



 それから何度も明るくなり暗くなり気を失いを繰り返す…… 意識があるごとに思う…… 




 私はだぁれ? 私の記憶がない…… 覚えていること…… 私には目があり耳があった…… 外界の情報はそれで得ていたはずよ! 何も見えないってどういうことよ! 


 ああそれにしても乾いたわね…… なにが? 普通は喉のハズよね? なにが渇いているのかしら? 乾く…… 乾く…… ああ、なんだか少し暗くなってきた…… 上の方で何かが当たってる…… 当たりが強くなってきたわ…… ああ、なんだか下の方で渇きが癒やされる…… 下から収まってくる…… はー、人心地着いたわ……

 

 人…… そうよ! 私は人のはず! 私が誰かの記憶は! 思い出さないわね…… 代わりにあるお話を思い出したわ! 通り魔に襲われたサラリーマンが異世界転生してぽよぽよの生き物に転生したあのお話よ! 


なに? ということは、私、異世界転生しちゃったの!? あのお話の初めの方は…… 思い出すのよ、私…… たしか、自分の境界を確認することだったわね…… えーと…… わかんないわよ! 大賢者! 大賢者はどこ? …… 誰も何も答えてくれないわね…… 上と下、明るい暗い、上の方でさわさわする感覚…… これくらいしかないじゃない!! 動けもしないし…… あのお話では”マソ”を感知する、なんて書いてあったけど…… 感じないわよ! どうしたらいいのよ!!!   




 明るい時と暗い時を何度か繰り返した…… どうやら明るい時は昼間のようね…… で、暗くなったら夜かしら…… 夜になったら私の意識もなくなる…… 動けなくって、昼間は意識があって夜に気を失う…… これって、植物? 植物人間になったのかしら、私。せめて、外界の情報だけでも得られないかしら…… 植物になってたと仮定して、嗅覚や味覚はだめだから…… 残りの感覚は視覚と聴覚、触覚。触覚は多少ある。視覚はまるでダメだから…… 


聴覚! 音だけでも感じ取れるようになれないかな? 音は空気の振動よね…… いやちょっと待って? 空気だけでなくっても、振動を感じることができればいいんじゃない? 上の方にある、何か感じる部分では、どうかしら? うーん、無理っぽいわね。なんかこう周りと一緒になって動いている感じ…… なら、上でも下でもない、私の私部分で…… 全集中! …… ああ、振動はわかったわ。あと、私の周りで音が出ていることも…… これは、私に風が当たってそれで音が出ているのね…… ひゅるーんひゅるーんひゅるるんるんるん…… そんな感じかな? 




 

 またまた明るいのと暗いのを繰り返す…… どうもその周期が1日のようね…… 何日このままで過ごしたのかしら…… 暗くなってから当たりの様子を探ったけど、、特に何もないわねぇ…… って、何か音がするわ! こっちに近づいて来てる! まずいわ! 私は気配を探るのをやめた…… 周囲に溶け込むのよ! そう、私は闇…… 音が止まったわ…… 止まったところの周囲からなんだかまばらに音がする…… あ、だんだん音が遠くなる…… 聞こえなくなったわ…… ふー、今度から夜に気配を探るのはよしましょうね……


続き、かけるかなぁ?

書けたら投稿、11時までに投稿してなかったら・・・もう寝てます><

お読みいただきありがとうございます。

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