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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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異世界・竹取物語

短めの投稿ですが、話の方向性に関わる重要な話・・・


誤字脱字報告ありがとうございます。進化と深化の違いについてですが、ダーウィンの進化論を知っている転生前世界の人は進化といい、転生後世界の人は深化を使う、という設定です^^;。誤字ではありませんので・・・あ、でも間違えて使っている箇所があるかも・・・その他適宜修正しました。



 いまは昔…… 約十ヶ月ほど昔。翁ありけり。野山にまじりて薬草・薬樹を取りつつよろづの事に使いけり。名をば、※※※※となむいひける。ある日、野山に入りしとき、見慣れぬ草木を見かけにけり。



「んん? なんじゃこりゃ? 草にしては背が高くてかたい幹してるが、樹木にしては樹皮がないのう? 緑色しとるから植物だとは思うが。幹部分にはところどころに堅い場所…… 節があるようじゃな? …… お、光った! 魔植か? 」



その魔植から発する光、点じては滅し、点じては滅しを繰り返す。


「ふーん。どうやら精霊状態になり切れていないようじゃのぅ…… 魔力を吸えば、精霊状態が顕現できるようになるが、どうするかね? そこまで連れて行こうか? よければ一度、このままでいいなら二度、光ってくれ」



その魔植、光を一度放ちにけり。その翁、薄ら笑いを浮かべると祝詞を呟きにけり。


移植トランスプラント!からの、転移!」




魔植、その地から根を剥がされ、空へ浮きにけり。翁、魔植を掴み取り、空の間を駆けにけり。


「着いたぞ。お前さんをここに植え替えることにする。そして、魔力を吸収させる力を与える。ここからちょっと離れたところに、たくさん魔力を持っている木があるから、そこまで根を延ばしていくがよい」




その魔植、光を点滅させにけり。


「あー、今から季節は冬になるから、それまでは通常の植物の力で根を張っていきなさい。多少魔力がないと生きていけないかな? それではこの石を根の真下に埋めておくからそれを使って生きていきなさい」



三度魔植、光を点滅させにけり。


「うーん、そうじゃのう… 身を守る方法がないとすぐに枯れちゃいそうだねぇ。それじゃ、”硬化ハードボディ””軟化ソフトボディ””傷の癒し(ヒール)”を使えるようにしておこうかの。ところでお前さん、名前は何と言うのかね? …… って言っても喋れないからどうしようもないな。魔力を吸って精霊化できたら喋れるようになるのかね? そんじゃ半年たったらまた様子を見に来るぞい。では、さらばじゃ! 」



翁、その場を離れけり……


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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