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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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スネーク建設の河川改修計画は親方ボルちゃんによって頓挫しました

誤字脱字報告ありがとうございます。

適宜修正させていただきました。


 エルフの皆さんが昼食中、我はずっとハンバーグを焼いている…… その間にこの後どうするか相談です。


”地下茎は茎が竹の幹っぽくなって、それに穴が開いて川から水を引っ張っているようだった…… なのでいっそのこと川の水の流れをせき止めて、そのあと金魔法を使おうと思ったのだが、どうだろう? ”


ボルちゃんはすでに料理を食べ終わって静かにお茶を啜っている…… その隣ではエマさんが2周目のハンバーグ(ノーマル・おろしそ・チーズ・目玉焼き)を完食していた。


「スネークよ…… マゼンタ・フロスの水がバンブーの侵略を防いでいたとしたら、川の水をせき止めるのはまずいのではないか? 」


…… それもそうだね…… 水がなくなったら一気に干上がった川から侵略されそうだな。


「それにしても、あのバンブーとやらは深化しているのかもしれないですねぇ」


一緒になってハンバーグを焼いているハンナちゃん。クラさんから額金を返してもらって一緒に昼食づくりをしていたす。


”進化ですか。どうしてそう思うんだ? ”


「スネークちゃん、ちょっとここにお水出してもらえませんか? …… えと、タンクにあった魔法水の方を」


と、空いている1斗鍋を指差します。何するのかわからないので言われるがままに水をおぇえぇえぇと吐き出しますよ。ハンナちゃん、カップで一掬い、ゴキュゴキュ飲み干します。


「確かにいつものスネークちゃんの魔法水ですね。それでは…… 出でよ! イズミちゃん! 」


あっれれー? いつもの詠唱はどうした? それに、ハンナちゃんの手の平に出でたのは以前見た大きなヘビじゃなくって…… ミミズちゃん?! キュウウウって言ってるよ? ミミズってキュウウウウって鳴くの?


「ミミズではありません。イズミちゃんです。魔力をほぼ使わないので詠唱も不要です。さて、よく見ててください。このイズミちゃんを、スネークちゃんの魔法水に入れます…… それ、イズミちゃん! おきなさい! 」


キュウウウ? ハンナちゃんの手の平で何やらきょろきょろしていたミミズちゃん、我の出した魔法水入り鍋を見つけたようで、キュウウウ!と飛び込んでいきました。チャプン! 何やら水しぶきが出たかと思ったら、しゅわわわわ~お湯でもないのに湯気が出てる! いったい何が起きたのか? 我、 鍋の中を覗きますと…… そこには透明なナーギーのような生き物? が蜷局とぐろを巻いてました! なんじゃこりゃーーーー! その生き物は頭を鍋から出したようで、我、発見される! 頭を出したソレはにゅるりと鍋から這い出ました! 蛇や! ナーギーのような蛇がおる! 水でできたヘビです! 我、身動きできず! にゅるにゅると我巻きつかれてしまいました! このままでは絞め殺されるううう!……うん、絞めてきませんね?頭をこすりつけられています。犬か猫のようです。


「あらら~、スネークちゃん、イズミちゃんから気に入られましたね~。ま、私の魔法とスネークちゃんの魔法水が産んだ子供ですから当然ですかね~。ほら、イズミちゃん、それがパパですよ~!」


それとか言うな! で、これが竹の進化とどう関係するんだ?


「これとか言わないでください。 イズミちゃんがスネークちゃんの魔法水を吸収した結果、孵化うか仕立ての状態から水妖一歩手前の状態に深化しました。スネークちゃんの魔法水をタンクやお風呂の分だけ吸収したのでいろいろできるようになったのではないでしょうか? 」


我の魔法水にそんな効果が!? うーん、でも、我も神樹さまの樹液飲んだ時にいろいろレベルアップしているようだし、そういうこともあるかもしれません。


「それでだな、スネークよ」


我がイズミちゃんに巻きつかれたままでいいのか、ボルちゃん!


「スネークが午前中に作った地下路は大丈夫か? 」


無視かい! 大丈夫かとは?


「水のおかげで里本体に竹がはいりこめなかったのだろう? そうすると、地下壕の存在がバンブーにばれたらそこから侵入してくるのではないか? どうやら、あの竹は石ぐらいは簡単に破れそうだし……」


う~む。その懸念は確かにあるな。ハート様はどうしたらいいと思う?


「その地下壕は必要なものなのかね? 」


”どうやろう? クラさんから頼まれたものだけど?”


「ハンスがか? そりゃまたどうして? 」


”なんでも東西の砦の先に畑があるんだそうで、そこに行きたいからって話だったが? ”


「いつまでも援軍の食糧をあてにしてたらいけませんからね。とはいっても畑に行けるほどの余裕もありませんでしたし」


クラさん、ハート様の発言から話の内容を推測したんでしょうね。


「スネークよ、私から提案なのだが、もうすぐにあの移植魔法をつかってみてはどうだろうか? 」


「「「「「移植魔法??? 」」」」」


あらら、ばらしちゃった。その場にいてた里のエルフさんが同時に声をあげます。


「ボルドウィン殿? その、移植魔法とは? 」


「スネークがよく使ってる魔法だ。土魔法の一種ではないのかな? 」


ボルちゃん、とぼけてますなぁ。あ、ハート様も額金かけてるから無心無心。


「その、移植という魔法を使えば問題が一気に片付くのか? 」


いや~どうでしょう? 結構広く深く根を張っているようだし…… 途中で魔力切れになったらどうなるか予想もつかないし。でもまあ、やるだけやってみる?



ちょっと最近、ペースが落ちてますが話をどうしようか迷ってまして・・・


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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