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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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被害状況の確認

2020アメリカ大統領選が気になって・・・


 とりあえず、皆で広場に戻りますと、ボルちゃんがいました。起きてきたんやな。


「隊長、あたしの額金使ってください」


ハンナちゃんが自分の額金をボルちゃんに渡します。我以外に額金つけているのは、ハート様とクラさん、そしてボルちゃんとなりました。


「状況がわからないので、私が仮眠をとった後、何が起きたか状況を説明してもらおうか。スネーク、敵情査察はできたのか? 」


あー、いや無理だった…… 風魔法で上空に行こうとしたところ、地上から竹槍が飛んできて撃ち落とされてしもうてのぅ。


「なぜ年寄り言葉になるかわからないが…… 上空からの確認はできなかったというわけだな?」


そう、それで、地下から北側砦へ行くことにして、地下壕を掘ったのだ。地下壕から北側砦までの通路は確保した。一緒にクラさんがいったから確認してくれ。


「…… そうか、クラインガルデン殿」


「なんでしょうか? 」


「スネークと一緒に地下壕を使って北側砦まで行かれたというのは真でしょうか? 」


「あー、正確には北側砦に行く広場まで、と言ったところです。砦には入っておりません」


「北側砦周囲の状況はどうでしたか? 」


「援軍が来る前のここの状態と思ってもらえれば…… あ、でも砦までの道はこちらと同様に、”長城”とやらを作っていただいたので」 


「なるほど。他には変わったことは? 」


東西の砦に行くための地下壕も作ってある。出口付近は伐採して砦まではやはり長城でいけるようにした。砦まではいってないな。


「ありがとう、スネーク殿。作っていただいたのですね」


作りはしたけど、まだその砦の先にある畑まではいってないよ?


「クラインガルデン殿が頼まれたのですね…… 」


「何かご懸念が? 」


「いや、些細なものです。それで、ここの惨状は? 」


「ここはスネークが北側砦に行くと言ってからしばらく平和なものだったんだけどよー、急に石鉢が現れやがって、そいつらを討伐しようと広場の東側の伐採された竹林跡地に行ったんだ。そこで竹と石鉢が連携してきやがったから、足止めされちまって。しばらくそこで戦っていたら、広場の方で騒ぎになって。戻るに戻られずってわけだな」


「広場の方もスネークちゃんがいなくなってから、普通だったのですが、フランメクライゼルさん達が石鉢を相手にしだしてしばらくしたら、地面から竹が生えてきて、皆大混乱しました。でも、いたるところというわけではなく、まばらに生えてきてましたね。何かを探っているようでした。そして水の入ったタンク周辺にたくさん生えてきましたから、やはりスネークちゃんの言う通り、魔力水を求めての行動だったのかもしれません」


はっ! それなら、建物の1階に作った銭湯はどうなった! あそこにもお湯をたんまり入れて置いたはずだ! 


「残念ながら、風呂桶にはお湯は残ってませんでした」


え? 何でカーちゃんが知ってるの?


「スネ君が目をぱちぱちしていますが、私確認してきたので……」


「お前、さては銭湯に入ろうと思ってたな!」


「何よ! いいじゃない! 一仕事終わって銭湯にはいっても! 」


「あー、お二人とも…… そのセント―とはなんなのでしょう? 」


「銭湯とは、平たく言えばお湯につかる施設だな。メルゼブルグという街でスネークが作ったものの小型版をここにも作ったのだろうが…… そうか、壊されてしまったか」


まあまた作ればいいことだしな。それより怪我人はいないか? 


「怪我した人はスネークちゃんの作ったアレで直しておきました」


さよか。んで、今後どうする?


「そうだな…… 里の方に影響はないか、確認してもらえませんか? やはり、連携が取れないとこちらとしても動きにくい。あとは竹の動きに注意して、昼食づくりと言ったところか? スネークには何かいい作戦はないか? 」


そうよなぁ…… エマさんの力を借りるけどいいかな?


「ほう、バウアーの出番か! で、どうするんだ? 」


土壌水分を金魔法で抜いて、表土をはぎ取って地下茎を引っ張り出す! 



本日は一話のみです。

お読みいただきありがとうございます。

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