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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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敵基地はどこ?


 広場の東側の竹林からどんどん竹槍が打ち上っている。ああなると竹槍というよりロケット? ミサイル? ミサイルとロケットの違いは何? とにかく我は竹槍に落とされたわけです、トホホ。かつてご先祖様たちは爆撃機を竹槍で落とそうとしてたわけですが、実際には落とせなかったわけで…… 我は爆撃機以下ですな! よし! 今度は竹林を絨毯爆撃してやる! 意味があるかどうかはわからんが。


「とりあえず、竹の出所を抑えないと! 」


ふむ、しかし、打ち上げ花火のように竹林の中からいろんなところで飛んでいますね。むやみやたらに入ったら、笹の葉ナイフが飛んでくるんじゃね? ここはひとつ、我の風魔法で先陣を切る! 風魔法Lv.10、飛んでけ鎌鼬! 我、ジャンプして広場の東側の竹林に巨大鎌鼬を複数放つ! よし、100m先まで刈り取ったな。戦闘力のある人は竹の伐採! 風魔法で防御できる人は周辺の警戒。そのほかは竹を回収! ヒーちゃんはガントレット付けて我をあたまにのっけて、笹が来たら防御な。カーちゃんはナインテールで、細かい網を張って。リーちゃんは地下で何か起きないか注意して!


 我、気配察知をしながら東側の竹林を鎌鼬で刈りながら進みます。うーん、いくつも感がありますな! クラスター化しています。この感じはどこかで…… どこだっけ?……


「どうした、スネーク? なんか見つかったか? 」


”なんかちっこいのが集っている場所がいくつかあるね! ”


「ちっこいの? …… ちっこいの…… おい …… まさか? 」


”たぶんそのまさかやな! ”


「カーちゃん! 額金を付けて、スネークを頭に乗せてくれ! オレはちょっとトイレに! 」


「お腹でも壊しましたの? 」


「あの反応は、何か嫌なことを感じて逃げてる! 」


”ホールマウスに似た反応を感じたのだ! 小さいのがわらわらいる場所がいくつかある”


「ホールマウスに似た反応? この辺にホールマウスっていますの? 」


「いやぁ、ホールマウスはこの辺にゃいませんね。もっと平地じゃないとこの辺だと穀物が取れませんから。畑にしてたところには多少でてましたけんども」


「それじゃあ、いったい何がいるんだろうね? ホールマウスに似た反応…… あれじゃない? 爆発するネズミ! 」


「ヒネズミって呼んでましたっけ? 」


ドーーーーーン! 爆発音が聞こえたと思ったら、竹がまた空を飛んだよ! その場所の感がすべてなくなったよ!


空飛ぶ魔法のバンブ~♪ 君の心を盗んで ふわりふわふわり~ 


なんてもんじゃねー! 


君がいた夏は 遠い夢の中~ 空に消えてった 打ち上げバンブ―♪




「これは、あの火鼠が爆発して竹を打ち上げているの? 」


どうもそういうことらしいですなぁ!


「でも、あの鼠1匹だけでバンブーが飛ぶほどの威力があるとは思えませんの! 」


うん! だから複数のネズミが連鎖爆発しているんだと思われる!


「どうすればいいんですか!? 」


うーん…… ネズミの反応がたくさんあるからなぁ…… とりあえず、竹狩り続行で。


「そうですね。いまのところはそれしかないですわね」


「あいつら、もしかして夜行性なんじゃない? だから竹を刈り続けるのはいいことだと思う! 」


とりあえず、火鼠の反応があるところを集中して鎌鼬を放ちます。時々笹の葉ナイフが飛んできますが皆で協力して防御。あらかた刈り取りが終わったらネズミたちの反応もなくなりました。竹を全部回収した後はエルフさん達を広場に戻して、刈り取りをした部分の土地を地形操作で10mほど浮かせまして地下茎を本体から切り離します。あとは地下茎のあるところまで土魔法Lv.11土砂変換アーストゥサンドで砂にして、砂部分だけに金魔法Lv.1抽出で水分だけを抜き取ります。最後は風魔法Lv.8旋風で砂だけ吹き飛ばしたら、地下茎が全部取れました! これでタケノコ取り放題ですな! 50本ほどよさげなものが取れましたよ!


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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