スネーク、撃墜される!
さて、と。それじゃあ我は、ちょいとジャンプしてお空からどんな状況か確認させてもらいますね。
「ジャンプでそんなに高く飛べるものですかな? 」
あー。無魔法を使えば一気に100mぐらいは行けるけど、諸事情で別の魔法を使います。風魔法Lv.4空気壁!空気を壁にしてお空へ上るんや!
空気の階段のーぼる~♪
君はまだ ツチノコさ
地上の情報 きっと 運んでくれると信じてるね~♪
上昇だったと いつの日か~ 想うときが 来るのさ~♪
空気壁を使ってぴょんぴょん跳ねていきます。
「あー、オレも試してみよっと! 」
あ、空気壁はすぐに消えちゃうから無理ー!
「いいなぁ、風魔法使いはあんなことできるんだー」
「いやいや、エア・ウォールをあんな風に使うとは誰も考えつかなかったぞい! ゲルダさんもどうじゃ? 」
「ふぉふぉ、私ゃ足が持たなさそうじゃよ、イルゼさんや。遠慮しとくわ…… しかし、里の若いもんにちゃんと見てもらいたいねぇ!」
なにやら下でごちゃごちゃ聞こえてます…… ぴょんぴょんぴょんぴょん! うーん、全然高度が足りないね! もっともっと! ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん! 下を見ます。フハハハハ! 見ろ、人がごみのようだ!……… 言ってみたかっただけです。…… さてさて、そろそろ、里の崖の高さを越えますねー。あとこれまで来た距離の倍ぐらいあれば全貌が見渡せるでしょうかね?
”スネーク! 危ない! ”
額金通信が入りました。これはヒーちゃんですな。何を言っているのかヒーちゃんは? なにも危ないわけがなかろう? と思ってたら、こんな空中にまで竹が伸びてますな…… ふーん、マギ・バンブーってこんな長くまで伸びるんだー。って、そんなわけあるかい! 先の尖った竹が我の横を通過したぞ? なにあれ? 竹槍? 竹槍で我を狙ったの? 頭が混乱している間に、第二射が、我の横を掠めた! シュオン! やばっ! いまのやばっ! 集中を切らしたら、空気壁が…… あーーーーっ! 第三射が我に当たるーーーーー! かろうじて空気壁を張って直撃は避けたもののその運動量までは避けられず、我の体勢を崩しました! 落ちるーーーーーーーーー! 我、落ちる! 竹槍に落とされた我! 地面が近づきます…… 風魔法Lv.6上昇気流! 落下の衝撃を少なくして、しっぽ着地!
ぽいーーーーーーーん、ぽーーーーーーん、ぽいーーーーーん、ぽいーーーーん、ぽいーーーん、ぽいーーん、ぽいーん、ぽいん!
見事に広場に着地!
「スネーク! 平気か? 」
平気じゃない! びっくりしたなぁ、もう!
「スネ君、怪我は? 」
だいじょーⅤ! それにしても、今のなに? 誰か、竹を投げたの?
「いや、竹林の方で、急に爆発音が聞こえたと思ったら、なんか飛んでいくのが見えたぞ! 」
「ハートさん、あれはマギ・バンブーの攻撃なのではないでしょうか? 」
「いや、こんなことは今までなかったが。位相が変わったのかもしれない! 新しい魔物も出てくるようになったし、こちらへの攻撃方法が増えたのかも!」
「あ! なんか里の方に飛んでいってるよ!」
なんかわからんけど、発射台の方に行くぞ! 空気壁使える婆さんはあれ防御できるか?
「婆さん、エア・ウォールであれブロックできねぇか? 」
「無理じゃ無理じゃ、あんなでかくて重いもん! 」
なら、せめて進路を変えるくらいはどうだ? 我の空気弾なら多少はいけるか?
「また竹が飛んでるよ! 」
そ~らを自由に飛びたいな~♪ はい! 竹~♪
竹で自由に空が飛べるかっつーの! でも、あんなに高く飛ばせるのね~。
「スネーク! 感心してないでどうにかしろよ!」
ああ、あれの落下地点はマゼンタ・フロスだから。それよりも、里の中に竹槍降らされる前に発射台を叩かないと! 先制敵基地攻撃、これ重要!




