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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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ここでも料理長

誤字脱字報告ありがとうございます。

ご指摘を受け修正させていただきました。


 新しくやってきた貧そ…… ゲフゲフ、スレンダーなエルフさん達に、まずは麦粥をあげます。最初は味もそっけもなかった麦粥ですが、ハオスエンテのタマゴと葱を刻んて中に入れてゾヤゾーゼで味を調えましたらだいぶましになりましたな。配膳を手伝ってくれるエルフのお姉さん方々にも喜ばれました。さらにそのあとは野菜サラダとタウルスニクのワイン煮です。ここまで来たらもうあとは自分たちでできますな。


 我は次のメニュー作りです。いろいろ作っておきますと後が楽かな。タウルスニクとスーススクローファニク2塊ずつ全部挽き肉にします。できたらでかいボウルにいれて氷の入っている保存箱に詰めます。次は玉ねぎのみじん切りを大量生産……マギハンドで高速カット!巻き散るしぶきは風魔法Lv.6上昇気流アップドリフトでどっか飛んでけ! ヴァイツェンブロートも10斤ありますな…… 薄切りスライス! 金魔法Lv.1抽出で水分を飛ばします! カサカサになったら、再び高速カット! これでパン粉の完成です! 次はマヨネーズ…… ハオスエンテのタマゴ100個を次々と割って中身をボウルに入れ酢と油をちょっとずつ入れながらマギハンドを泡立て器状にして高速回転! あっという間にマヨ完成! これはしばらく放置ですね…… 一応念のため光魔法Lv.4滅菌ステリリゼーションをかけておきます。さて次は、ゼンフですか…マスタードシードを一斗鍋にザラララ―――ッと入れまして水に浸けて放置ですね。んで、次はトマトケチャップ。我、1斗鍋に今までずっと自分で飲んでいた魔法水を鍋に向けて入れます。半分ぐらい入ったら再び水を我に向けて飲み込みます。いくらでも出せるのね。そして、水を出しながら火魔法Lv.3フレームで水を沸騰させますよ。魔法の多重展開はいくらまで出せるんでしょうね…… 今、火魔法と水魔法、無魔法を使ったから3つは行けるようですが……さてと、この鍋の中にヘタを取ったトマトを入れまして皮を湯剥きして、終わったらすり鉢の中に投入!たくさん入ったらすり鉢持ったマギハンドを高速回転! ペースト状になったものを別の鍋に入れ玉ねぎのみじん切り、酢、糖、そして、まだ残ってるローリエを二、三枚入れて鍋に蓋をしまして、鍋の周りから火魔法Lv.2ファイアで加熱していきます。均等に熱が加わるように鍋の周りをぐるぐる回りまして…… 何やらひそひそ話声が……


「何やってるのかしらね、あの蛇さん……」


「トマーテを使って何か作っているみたいだったけど……」


「呪いでもかけているのかしら? 」


ばっきゃろーぃ! そんなことするかよ! ちょっと文句言ってやる! と思ったが、この辺にいるはずのリーちゃんは長テーブルの向こう側で配膳していた。しょうがない、こ奴らに味見してもらおう。火を止め、鍋の中をお玉でかき回して、小ボウルに地と中身を入れまして…… マギハンドでさっき話していた人たちにもっていきます。


「どういうことかしらね? 」


「味見しろってことじゃないかしら?」


こくこく。頷くしかできませんな。


「あら、意外といけるわよね」


「そうね、これなんて言う料理なのかしら?」


料理ではない! 調味料じゃ! ああ、伝わらないのがじれったい。我、ヴァイツェンブロートをカットしてチーズとバターを乗っけまして、軽く火魔法で炙ってから、トマトケチャップを少し載せて小切りにして皿にのせ、そこらへんのお姉さま(あえておばさんとは言わない…… しかしおばさんというには綺麗すぎ)エルフに渡しますよ。


「これも味見なのかしらね? 」


こくこく。


「さっきのトマーテをつぶしたやつをブロートに乗せてるのね…… こうやって使えってことじゃないかしら! 」


そう! それ正解! そんじゃ、我は別のことやるねー! あ、お姉さんたち、ハオスエンテは解体できるかなぁ? 我、毛のなくなったハオスエンテを荷鞍から取り出します。


「これ、どうしろっていうのかな? 」


おーい! リーーーーーちゃん! 通訳してくれーーーーーーー! 叫んだらリーちゃんがやってきた。


「お姉さんたちはこれ解体できますか、と師匠が聞いてます」


「あら、この子、師匠さんなの? 」


「はい、何でも教えてくれる師匠です! 」


こら、いらんこというなや! 解体できるかどうかだけ聞いてくれ! 我がやると、バランバランになりそうな感じがするのだ!


「そりゃ解体できなきゃ一人前として認められないからねぇ。やっていいの? 」


いいともー! それじゃ、五人いらっしゃるから、五羽お願いします。我はその間に漬けタレを用意するのだ。


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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