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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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ヘルメット型通信魔道具

誤字脱字報告ありがとうございます。

ご指摘を受け修正させていただきました。


 竹刈りはボルちゃんの圧勝で終わった。さてさて、刈った竹を丸呑みしていって新しく作った砦倉庫に竹をおぇおぇと吐き出してしまいましょう。まだまだ倉庫の1階はスペースだらけですな。この倉庫、鍵がついてないから誰でも入れるんで、ドロボーには気を付けなはれや! 


 さてさて南砦に戻りまして、里との連絡は獲れたかな? そろそろ明るくなってきたし、お年寄りたちは起きるころじゃろ。里長がいくつかは知らんが朝から話し合いくらいはできるか。


「ジャン殿。予定時刻になったが、兄上から連絡はあったかな?」


「あ、いやまだです」


「こちらから呼びかけてみてはどうですか? 」


「あの~、僕はまだ未成年なのでそんなに丁寧に話されると恐縮します」


「ん? ジャン殿は通信部隊員ではないのか? 」


「里の若者は労働年齢層がなくなってしまって働かざるを得んのだよ、レイハーはもうあと何年で成人だったかな? 」


「あと2年です。ハートさん」


「成人前でも立派に通信部隊の役割をこなしているから一人前として扱わないといけないだろう? しかし、通信部隊でも体の鍛練はしないといけないな! 」


ボルちゃんがニヤリと笑います。笑った瞬間、リーーン! 何やら音が鳴りました。見ればヘルメットっぽいものから音が鳴っております! なんやあれ? あ、ジャン君がヘルメット被った!あれも通信魔道具なのだろうか? よく見りゃ何個か転がっとるな。魔石らしきものもついてますね。


「はいこちら南砦、通信部隊所属ジャン・レイハーです。あ、兄さん! はい、はい、胃、あ、ボルドウィンさん、ハートさん、ヘルムの着用をお願いします! お二方とも混線防止のため額金をお外しください! 」


ボルちゃん、額金を外してヘルメットを被ります……


「……… 」


なに言ってるんでしょうねぇ? 我の額金では聞こえませんねぇ。


「……ああ、そうだ。まだ起きてない? 」


「親父のやつ、年寄りのくせに朝はてんでダメだからなぁ! 」


「うちのバカ息子なら水でもぶっかけてやりな! すぐ目ェ覚ますじゃろ! 」


「…… ああ、食糧や医薬品などは多めに持ってきてあるが………… 勝手に里に入っては里令違反を問われることになるな。私は犯罪者にはなりたくないぞ? 」


「こういうのはどうだ? 可動橋の前まで行くから、開墾部隊のやつらに取りに来させるというのは? 赤子用の乳も運んでこられたそうだ! こっちは討伐だけに専念したいんだが? ……ダメ? まあそれは越権行為だからなぁ。ハンスのやつに連絡は取れるか? 」


誰かまた一人知らない登場人物が出てきたよ。


「……… おう、ハンス! ボルドウィン殿がニクをたくさん持ってきてくれたぞ! 」


ハーーーーンス! 貴様もエマさんキャラかーーーーーーー! ニク好きキャラはこれ以上いらん!


「………… わかってる! だから援軍を里内に入れてすぐに皆に食わせてやりたいんだが……… とにかく可動橋付近を制圧しておく! それならいいだろ? 1時間ぐらいで終わらせるから、まずは乳飲み子・幼児を優先してくれ。そのあとは年寄りたちだ。ああ、ニクはたくさん用意してくれたらしい。何? いくらかかるか? 」


「そこら辺は討伐後に要相談だな! それでは、1時間をめどにその可動橋とやらで落ち合おう! 以上! 」


結局、どうなったんだ? ヘルメットを脱いで額金を付けなおした二人に聞いてみる。


「うちの親父がまだ起きてないので里へは入れないそうだ。すまんな、ボルドウィン殿。それでなスネーク殿、里は川に囲まれた崖の内部にあるんだが、外に出るときに橋を降ろすところがある。そこまで来た時みたいに坑道を作ってほしいんだが…… 」


それはいいけど、ちょっと気になることがあります。


「気になることとは?」


マギ・バンブーの再生能力だ。刈ったと思ってもしばらくしたらまた生えてきてた。あれだと、坑道内でも生えそうな勢いなのだが…… 地下茎ごと刈り取らないとまた生えてきそう。


「そうだな…… スネークの地形操作アースコントロールでどうにかできないか? 」


そうだな……やってみるか。案ずるより産むが易し、だな!



本日は一話のみです。

お読みいただきありがとうございます。

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