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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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ツチノコ問答


 どこかへ去ったと思ったジャン君、すぐに会議室に帰ってきた。


「ボルドウィンさん、済みません! うちの兄が至急連絡を取りたいそうです! 連絡室へお越しください! 」


「ん? 額金で連絡は…… 取れないようだな。兄とはカール・レイハー殿のことか?」


「そうです、お願いします!」


「わかった。ジャン殿についていけばいいのか? 」


「はい! 急いでください! 」


ボルちゃんその場を出ていき申した……


「スネーク殿は、ボルドウィン殿をボルちゃんと呼ぶのだな? 」


ああ、ボルちゃん最初に名乗ったとき、ミアちゃんと呼んだら名前で呼ぶなといわれたのでな! 奴はずっとボルちゃんや! 結婚して名字が変わってもボルちゃんやな! そう言えば、エルフ族は結婚というのはどうなっとるの? 一夫一婦? 夫唱婦随? ハーレムあり?


「貴殿、本当に魔物なのか? 蛇がしゃべるなんて普通じゃない! 人が呪いを受けて蛇になっているのではないのか? だいたいツチノコという魔物は聞いたこともないぞ! 魔法は確かに見せてもらったが、ほかにもたくさん魔法が使えるというのは本当か? 」


ヒトのコとちが~う ツチノコってー♪

すーきときらいだけで普通がないの~♪

で~も好きになったら いくつかの 

まーほうをみせるわ 本当よ(●´Д`)ε`○)♪


「何を言ってるのか全然わからん! いや、後半はわかるか…… まだ俺は信用を得られていないということか? 」


「今のはご機嫌状態ですねーーー」


「なんだご機嫌状態というのは? だいたい、なぜ人族の制度をそんなに気にする? 以前に一緒に住んでいた人とは誰なのだ? 魔物だから魔法が使えるのだろうが、魔力を感じないのはなぜだ? 本体から魔力が感じられないのになぜそんなに魔力を纏える? どうしてボルドウィン殿の手助けをしようと思った? 」


「隊長さーん、そこはスネークさんだからーってことで! 」


そうなのですじゃよ? ひとには探られたくないことのひとつやふたつ、みっつやよっつ…… いくつもあるものですじゃよ?


「なぜ急に老人言葉になった? 」


「ああ、それはからかわれているだけですねー」


「からかわれとるの、ふぉふぉふぉ」


あ、エマさんとイル婆さんにはばれてたようです。


「なぜバウアー殿には名前でさん付けなのか? 」


最初に会った時に食われそうになったから、こいつは危険人物と思ったのだ!


「やっぱりちゃんとお世話しているからじゃないんですかー? 」


我の方がお世話しとるけどな!

♦♦♦♦♦


 くだらない話をしてたらボルちゃん達が帰ってきた。


「ボルドウィン殿、なんと言われたか? 」


「ああ、レイハー殿から予定より遅れたことの理由を聞かれた。それと里長と会見してほしいそうだ。向こうの予定がつかないので2時間後に連絡を入れるそうだ…… 」


「なぜ遅れたことがわかったのだ? 」


「シュッツ殿から連絡があったそうだフランクフォートを三日前の昼にでたのだが、あそこからなら1日もあれば着くはずで、何かあったかと心配された」


「なにかあったのか? 」


「なかったとは言いませんが…… 実際のところは強化訓練をしておりました。ああ、向こうで教えられた通り、鳥の魔物と小動物の魔物、ゴーレムの魔物は確かに出てきました」


「それなら何かあったと言えばよかったのではないか? 」


「戦闘時間自体は大したことはありませんでしたから」


「ハッハ。ボルドウィン殿は正直者でいらっしゃる」


「正直であることは最上の政策、と父はいつもいっておりましたから」


「そうかそうか、ボルドウィン家の薫陶くんとうというわけですな。…… ところでボルドウィン殿、2時間も開いてしまったのでは暇ではありませんか? 」


「おや、奇遇ですね。私もそう感じていたところです」


こ奴ら…… もしや?


もう一話、書けそうならかきます・・・

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