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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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ここでまた1泊かなぁ?


 ボルちゃん隊の半数を寝かせた後、あとの半数は何をするかという話題でだべっていた。


「昼飯は食いたいけどよー、こう胃がもたれてたんじゃ食えねーよなー」


だったら風呂にでも入れば? さっき水入れて、火魔法で熱々の石放り込んだから、薄める必要があるけど?


「スネークさんがー」


「どうしたの、バウちゃん?」


「何か言ってるのか?」


「お風呂にでも入ってたらどうかと言ってますよー?」


「それはいいな! よし、そうしよう!」


まてまて! みんなで入るな! 一人ずつだ! 見張りを立てないといかんだろーが!


「二人は見張りをしないといけないだろー、ってスネークさん言ってますよー?」


「それもそうですわね…… ヒーディ、あんた先に入りなさい」


「お、なんだなんだ?急に物分かりがよくなったじゃないか。そんじゃ、お先~」


喜び勇んでヒーちゃん風呂に行った……


「フフッ、あいつの性格からして、服脱いですぐドボン!…… スネ君のお風呂は最初は熱すぎて入れませんからね…… 」


悪いやつがここにいた! そのセリフと同時に、ギャーーーー!という声が! エマさん!ついてきて!


「はいーーーー!」


 我、風呂場に入ると真っ白な肌を真っ赤にして倒れているヒーちゃんがいた!おしり丸出し! カーちゃんの言った通りのあほな行動だった…… 癒せ、我の光魔法Lv.5爛れの癒し! エマさん!ヒーちゃんをひっくり返して! おっぱい丸出し!光魔法Lv.5爛れの癒し! 赤く爛れた皮膚は見事に元通りになっていった…… それにしても、お湯をかき混ぜて、桶で掬って熱さを確かめたりしないのかな? やはりこの子はあほの子だったと再認識した我であった。

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦


「ひでーよなぁトレーネのやつ! わかってるんなら一言言ってくれてもよかったんじゃねーか! 」


我、ライオンの口から出るお湯のごとく、蛇の口から水を吐きだす、おぇええええぇぇえ! これがリアルの蛇口です! しかしまあ、確認せん方が悪い!


「スネークさんは、確認しない方が悪いっていってますよー? 先輩はおっちょこちょいさんなんですねー! 」


「ははっ、新兵ちゃんにまで言われてしまったか」


「あたしはエマ・バウアーですよー!」


「そんじゃ、バーさんだな! よろしくなバーさん!」


その呼び方は斬新やな!


「バーさんじゃないですよーーーーー! 花も恥じらうらわかき30の乙女ですー!」


「でもよー、カーちゃんがいるんなら、バーさんもいてもおかしくないんじゃないか?」


「ファーストネームを略すのなら、エーちゃんでええんちゃいますのーーー?」


止~まらない! あーはっ! 乗~ってくれ! あーはっ!

時間よ~止まれ~♪ いのちの~ めま~いの~♪ なかで~♪


「うー、スネークさんもー、歌ってないで何か言ってください~!」


うむ。婆さんにはない、そのダイナマイトバディを見せつけてやれ!


「見せつけてどうするんですかーーーーーー!」


「見せつけろ見せつけろ! どうしてそんなにすげー体になったんだ! おしえてくれっ! っていうか! 脱げっ脱げっ!」


不思議だよね~♪ エマさんち、貧乏だったとか言ってる割にガタイはいいもんな! 再びのゴージャスバディが日下開山されました。


「見張りはいいんですかーーーーーーーー!」


「トレーネおばさんに任せトレー!」


あ、脱いだ服は濡れるといけないから入り口の籠に入れて置いてね。ヒーちゃん、湯船に再突入。今度はちょうどよかったのかな? リラックスした顔になりました。エマさんが湯船に入るとゴージャスバディにふさわしい水量が湯船から流れ出します。我もひとっ風呂、入りますかね。我、アゴだけ風呂桶のふちにのっけてお湯に入ります…… シューーーーーーーーーーシューーーーーーーーーー…… なんか空気が抜けたような音が聞こえますな…… あ、我の息抜き音だった。しかしそろそろ、黒色土の森でため込んだ水もなくなるんじゃないかなぁ…… マゼンタフロスの水を飲み水用に貯めておいた方がいいのか悩む。ここの水、そのままでは使えないよね。


「グラニーラムゼースミスの里ではーーー」


「ん? どうしたエーちゃん?」


「スネークさんがーーー」


「が?」


「マゼンタフロスの水って飲めるのかなぁーって」


「ここの水って赤いもんな。やっぱり崖の土の影響なんだろうな」


「里ではですねー、水をいったん貯めておいてー、してから使うそうですよーーー?」


「どうやってそれを知ったんだ?」


「里のおばあさんに聞きましたーーーー」


「バーさんが、ばあさんに聞いたのか。そりゃ確かな情報だな!」


「バーさんじゃないですよーーーー!」


キャッキャワイワイしていると、ドアから声が!


「こらーーーーーー! 私を一人ぼっちにするなーーーーーー!」


カーちゃんがお風呂場にランニューしてきた。服をスルスル脱ぐと、ハンナちゃんやリーちゃんよりは多少盛り上がっているものの世間的に言えばヒンニューと呼ばれるものしかなかった…… 女三人寄ればかしましいというし…… 仕方ない、我が見張りをやりますか。


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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