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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第1章 大きな神樹の木の下で
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我、神樹さまに今後どうするかを尋ねる

今日で一区切りです。



“それで、神樹さまのところに来たわけだ。見つけられてめでたし、とはいかなかったけど”


「仮に先代に会えたとして、ボルドウィン?そなたに貸せる力というのは、我らの実か、樹液であろう。火結晶は賢者殿から譲り受けたもの、おいそれとは渡せぬ」


「い、いえ、譲り受けるつもりはなく!賢者の話では火結晶を用いて謎の植物を討伐したとか。ですので、借り受けることができれば、と考えたわけです。さらに言えば、光の実を拝受していただけたらと」


「しかし、火結晶は先代により、先代の光結晶は私が神の御子にすでにお渡ししました」


「このヘ・・・スネークに私の持つ風結晶も食われてしまいました」


“ちょっと、あーた!なんか我が悪いみたいに言ってるけど!あれ、お礼にくれたものでしょう!あーた、言うたよね!魔法を解いたら礼をするって!あれは嘘だったんですかい!我をだましたのね!くやしーーーーーーーー><なんつて^^”


「神の御子は、風結晶は魔法を解いてあげたお礼としていただいた、と言ってますが?」


「ぐ・・・私が進呈しようとした礼は、風結晶ではありませんでした・・・あれは今回の旅で王家から貸与たいよされたものです・・・」


“へ、では、何をお礼にくれようとしてたの?もしかして、油断させておいて顔面パンチとか?あの時は、”鎌鼬かまいたち”をいただきましたが、それがお礼だったとか?”


「ぐ・・・私の接吻とか?抱擁とか?」


「それにどれほどの価値があるのですか?」


笑いながら怒ってる神樹さま、手厳しいー><・・・我、人間だったら欲しかったけど、蛇の身になったんで、そーゆーの!いりませんからーーーーーーー、残念!エロくないエロフ切り~♪


「神の御子は、いらないそうですよ、そーゆーの!」


あっ、神樹さま、我の口真似をしている^^。


しかしまあ、困ってる人を見捨てるわけにもいきませんなぁ・・・

神樹さま、我、力貸してあげてもいいですか?


「ボルドウィンよ、神の御子は貴方に協力してくれるそうですよ。困った方を見捨てない、これが神の御子の神の御子たる所以ゆえん。何度も言いますが、神の御子に対して失礼のないようにお願いしますよ」


「・・・わかりました。以後気を付けます。スネーク殿もよろしく頼む」


“あー、普通にしてくれたらいいんやで、ボルちゃんよ。それじゃ、その何とかの里とやらに行って、とっとと謎植物をやっつけて戻ってきますか!”


「あの・・・もし、グラニーラムゼースミスの里が落ちていた場合、エルフの民をこちらに移住させることは叶いますか?」


「あなたは、先ほど話した伝説をまだお分かりになってないようですね・・・光魔法とは生き物を癒す御業みわざ、エルフが独占しようとすれば、再び争いが巻き起こるでしょう」


がっくりうなだれるボルちゃん・・・うーん、でもさあ、神樹さまがたくさん増えたらいいんじゃないんですか?我、緑魔法で今の神樹さまくらいまでは大きくすることができるし。あとは、どのくらいで赤い実とか光の実を結ぶことができるんか、わからんけども・・・


“まあ、それはエルフには内緒にしておいた方がよろしいですね”

にっこり微笑まれる神樹さま。あ、受け入れる気はあるんだ。我も協力しますがな!



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