表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
417/786

スネーク料理長

短い・・・orz



 一斗鍋のお湯が沸いたので、水洗いしたお助けイモを投入します。ゆであがるまでの間、水抜きして濃くなったエールを取り出し、一石壺に入れていきますよ。どんどん水抜きしてある分のエールは全部一石壺に入りました。そしたら次はジャガ酒の濃縮です。メルちゃん、お年はいくつでしたっけ? まだお酒は飲めないよね?


「私はあと3年で成人ですよ! お酒はまだまだ飲めません」


成人してお酒を飲めるようになったらまあ飲んでください。それまでは果物のシロップジュースで我慢な。


「お酒はそんなにいいものですかねぇ…… 私もお仕事柄冒険者の方々の飲んでるところを見てますが、酔っぱらって吐いちゃったり前後不覚になったり二日酔いになったり。お父さんとお母さんはお酒に強いようですが、あの光景を見るとちょっと引いてしまいます」


まあ酒の飲み方は人それぞれですからなぁ。気分を揚げたいときに飲むお酒、失敗したときに思いっきり落ち込みたいときに飲むお酒、仲間とコミュニケーションを円滑にしたいときに飲むお酒、気分転換に飲むお酒…… あ、今の我は酒飲んでも酔わない酔えないような気がするのだが……


「スネークちゃん、お助けイモが煮えたようです! 」


ハンナちゃんが竹串使ってイモの煮えたのを確認しました。それではマギハンドで全部掬いだしましょう! 神経通ってないから熱湯の中にハンドを突っ込んでも全然平気!一個一個取り出してはつるんと皮を剥き、すり鉢に放り込みます。ある程度溜まったら擂粉木棒でつぶしていき、ちょっぴりレモン果汁を含ませてある程度すりつぶします。そのあとマヨネーズを投入。様子を見ながらゴリゴリ擦っていきまして最後に塩胡椒。これで基本ポテサラはできました。あとは人参と玉ねぎを薄切りにしてお湯で多少湯掻いて湯掻き終わったら湯切りしてポテサラに混ぜます。あとはキュウリですな。どうしようかね。ちょっと大きめの角切りにして混ぜ合わせますかな。2,3時間たったら水分が抜けそうだけど歯ごたえは残るだろう。これでポテサラの完成です! このまま食べてもいいし普通のサラダと一緒に食べてもよいですぞ。


 さて、加熱するところが一つ空きましたな。それではこちらで角煮を作りますか。先ほどお助けイモを煮た鍋でスクローファニクを下茹でします。こっちは気長にやりますかな? さて、ジャガ酒の方は濃縮は終わったかな? 運、終わってるね。こっちもどんどん濃縮していきましょう。あとは回転魔道具を使って炭酸水を作りましょう。これは回転魔道具の中に水魔道具から出た水を詰めまして、7割ぐらい詰めたら蓋をします。そしてスイッチオン! 回転している間に我の氷魔法?で回転魔道具を冷やします。回転が終わったらふたを開けるとあら不思議!ぷしゅう~という音がして炭酸水ができました。魔道具屋にはへんてこ魔道具と言われてましたが、なかなかどうして優秀な魔道具です。これでアイスクリームも作れるんだから。あ、そうだ。ヴァニラビーンズも煮だしておかないといけませんね。ま、それは料理が出来上がってからにしましょう。どんどん炭酸水を作っていきましょう。できたら1石壺に入れていきまして、中に氷を詰めておけば炭酸も多少は抜けにくくなるでしょう。……あ、下茹で終わった? そしたらいったん火を止めて蓋をして蒸らします。蒸らしている間、再び炭酸水を作ります。たくさん作るんなら糖を分解して水と炭酸ガスにしたほうがよかったかな?


「この魔道具はこんな使い方をするんですね。お母さんがいくつか宿に持ってきましたが使い方がわからずそのままにしてました」


あ、これ宿にあるんだ。そうしたら使えるようにして。魔石は無魔法の魔石だっけ? まだあるよね?


「はいー、たくさん買ってあります!」


こうして3つの回転魔道具が炭酸水を作り出していくのであった…… これ、試しに飲んでみて! さっきのハチミツレモンを回転魔道具に入れてスイッチオン! しばらく待って出来上がり!


「なんだかシュワシュワしているのですが……ん! なんですか! 舌がピリピリします! 毒なのですか? 」


違います! 炭酸水という飲み物です。これを飲むと食欲が刺激され、たくさん食べられるようになるのです。ババア達に持って行ってあげてください。もう少し甘めにした方がよいかもしれません。


「なんだかんだで気にかけてますねぇ! このツンデレさん!」


ツンデレではありません! どこにデレの要素があるというのか!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ