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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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ナーギーのかば焼き

うなうなディスコ~うなうなディスコ~た・ま・に・は贅沢ー!

うーなディースコー♪ 


このメロディが頭から離れない……orz



 さてと、炉壺の炭火も温まってきたことだし、あとは串打ちして、焼くのです!


「串打ちとは何ですか? 串をナーギーに刺すのなら、串刺しでよいと思うのですが?」


うむ、それはそれ! 文化の違いというものじゃて…… ナーギーに串を刺すのは難しいんじゃぞ! 串打ち3年裂き8年、焼きは一生と言われておるくらい、ナーギー料理は難しいんじゃ! あ、でも大将は結構捌いてたね…… あ、背骨とか内臓は捨てないで! 食べられる部分は無駄なく食べましょう! それにしてもこのナーギーはぶっといですなぁ…… 焼きやすいように厚みを半分にしてもらえる? ……おおおお! うまいもんだな!


「あたぼうよ! こちとら魚をさばいて三十年、俺に捌けぬ魚なし!ってなもんだ! 刺し方はこれでいいのか?」


全く大したもんだ! 串を刺すのが難しいと言われているウナギにザスザス刺していく。そこの炉に串を並べてナーギーの身が炭火に均等になるように刺してくれたらいいんだよ! まあ物は試し、焼いてみなよ!


「おうそうか、これでいいんだな? もう炭火があっつくなってきたし、焼くか!」


そう言って大将、手早く串打ちしたナーギーを炭火の入った焼き壺に並べていった。おう、ずいぶんと手際がいいねぇ! ナーギーだけじゃなくって、焼き鳥とかもできるんじゃね?


「ご主人、ナーギーが取れないときは、スクローファやタウルス、ハオスエンテでやってもいいそうですよ?」


「ほぅそうかい! いろいろ料理法があるんだな! 」


「あとは、小さな土鍋を焼き壺の中に入れて置いて、お助けイモや甘お助けを置いておくと小腹が空いたときに食べられていいそうです! 」


「さすがは【料理本】、蛇公やるねー! 」


おっさんよ、ナーギーは普段はどうやって食べてるんだ?


「ご主人、普段はナーギーはどのように料理されているのでしょうか? スネークちゃんが知りたがってますが」


「普段つってもよー、基本的には焼くか煮るしかないだろう? 味付けに塩か香辛料を使うくらいだな」


そうかー、ここも{蒸す}はやらないようですな。ウナギはひとたび焼いてから、一旦蒸すと身がふっくらするらしいのだが…… つくるか! 蒸し器! 我、土魔法で4斗鍋を作ります……その下に薪を入れる火壺を作って……さて、ここから、四つ足のついて多くの穴が空いた皿を3つ、鍋の広さより少し小さくなるように、そして重ね置きができるように作りますよ。これで、お皿の上に具材を乗せれば、鍋の底に水を入れて置いて火壺の薪に火を点けると、蒸し器完成! 最初だから1段だけでいいかな? 蓋も作って、蒸気穴を開けました。これで、蒸しを一工程加えたものとそうでないものの食べ比べができますな! それに蒸し器があれば、別の料理もできますし! よし、これも売りつけてやろう!


「おい蛇公、なんか良からぬことを考えてないか? ナーギーの焼けた脂が炭火におちるんだが、こんな感じで焼いていっていいのか? 」


お? 焼けてきたな! そしたらこっちの蒸し器においてくれ! それと、新しく焼いて蒸しの過程を入れない方と食べ比べてみてくれ! 


 大将は焼き途中の串打ちしたウナギを手早く蒸し器の中に入れると、空いたスペースに次の串打ちを置いた。ナーギー1匹でこの串打ちが何本とれるかな?


「そうさな、この厚さに観音開きするなら…… 10枚…… 12枚はいけるか? 」


で? これ1枚でどのくらいで売れそうだ?


「そうだな…… ただの焼き物なら塩で味付けして大鉄貨5枚…… タウルスニクには負けるからな。値段を落として勝負するしかねぇ」


そんならやはり味で勝負だな! 一回蒸した工程を挟んで、蒸しあがったやつをタレの鍋につけてくれ! 付けあがったら汁気を切って再び焼く!


「お? …… おお? …… おおお! なんだかうまそうな匂いのする煙が立ち込めてきたぞ! 」


本来なら、この煙をあたりに流して客寄せをするのだが…… あれ? なんだか人だかりができてるよ? 

ちらちらこっち見てる……



本日は一話のみ。

お読みいただきありがとうございます。

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