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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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土用の丑の日


「それで、その{かば焼き}ってのを教えてくれるのか? 」


教えてもいいんだけどさぁ、ウナギのかば焼きやると部屋の中が煙だらけになるんだよなぁ。やるんなら外でやることになるんだが、その前に大将はウナギをさばけるんかよ? あれ、ぬるぬるしてて素人にはきついと思うぜ?


「なに抜かしてやがる? 生まれついての漁師、習い性にいった料理人、ゲバウト・リーベフィッシャー様とは俺のことよ! 」


そうですか、ならいいか。あとはタレと串、炭が必要だが…… タレはやはり味醂がネックですな。ハチミツで代用しますか。なあ大将、炭とか串はここら辺売ってるのか?


「ああ、それならバンブスの串と炭が大量に出回っているから大丈夫だ」


話をしていると、エマさん以外の人たちがやってきた。


「あ、お父さん、新しい料理教わったー?」


「おうともさ、だけど材料がいるそうだ。おまえ、買ってきてくれないか? えーと、炭と串でいいんだったか? 」


あー、あとは山椒があればいいんだが…… 名前なんて言うんか知らんが、スパイスの一種で緑色した、食べると若干舌がピリピリする奴、知らんか?


「未熟なニグラムとは違うのですか? 」


うん。ニグラムとは種類が違うかな? あれは蔓になってたけど、山椒は木になる奴だからね。若い芽も食べられるんだが……


「ひょっとして麻痺の実のことか?」


あれ?麻痺の実なんてあるの? マヒマヒの実じゃなかったっけ?


「マヒマヒの実の木はマヒの実の木と似た種類のやつだな。実が大きくマヒの効果の高いやつがマヒマヒの実だ」


そ、そーだったのかーーーーー!


「マヒの木は、ピぺリタムというのです。東方に行けば普通に生えているそうですが、こちらでは見たことがありません」


「あらそう? ピぺリタムなら抗マヒポーションの材料として取ってあるけど? あれって食べられるんだー! へー、いいこと聞いたわ!」


つうか、香辛料として使ってなかったんかい! 山椒はいいぞー! ウナギのかば焼きに良し、ブタニクに良し、魚に良し! あ、ウナギは魚だった! そんじゃ、ババアはそれもってこいや!


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