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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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ひと昔前の氷魔法

ばばあが自由すぎて暴れています……orz

細切れに投稿


「料理本だか何だか知らねーけどよ、俺は蛇公の料理の腕は間違いないと認めている。それはそれとしてよ、この蒸した暑い時期によ、こんな熱いものをもしゃもしゃ食べられるのって、その大きな姉さん位だけだぜ! 普通はあんなにたべられねーっーの!」


ふむ、なるほどね。それも一理ありまするな。夏の暑い時期に食べられるものか……ブタニクあるから、冷しゃぶでもやるか?


「はい、いただきましたー! {冷しゃぶ}! それはどんな料理なんでしょうか?」


「あ? そんなにすんなりできるものなのか?」


ブタニクと沸騰したお湯があればすぐだな。ハンナちゃんは鍋でお湯を沸かしてくれ。対象は、朝渡したスクローファニクを、できるだけ薄くカット……やれるかな? ボルちゃんは、氷魔道具ってまだ動いてる? 氷があるんならそれを出して鍋1杯の氷水作って。エマさんは…… 食べるのに忙しいか……


「はーい、スネークくーん! 私は? 私? 」


ババアは黙ってブタ揚げ食ってろ!


「あの、スネーク君、私も手伝いたいんだけど?」


メルちゃんか…… そうさな、そしたら野菜サラダを作ってくれるか? 


「野菜サラダを作ってほしいそうですが、野菜は何がありますか?」


「サラダですか…… えと、コプフザラト、トマーテ、キュキュミス、ツヴィーベル、カロッテ、レティッヒ…… 」


コプフザラトはレタスだったな……トマト、キュウリ、ツヴィーベルとカロッテ、レティッヒってなんだっけ?


”ツヴィーベルは丸根、カロッテは赤根、レティッヒは白根のことですよ。シュタイルハング村で採れてたやつ!”


ああ、そうそう。玉ねぎ、にんじん、大根だったな! そんじゃあ、玉ねぎの薄切りスライスと、大根おろしを作ってもらおうか! ハンナちゃん、スライサーとおろし金メルちゃんに貸したって。…… こら、おっさん! なんでそんなに分厚くニク切ってるんじゃ!


「あら~、マイダーリン! スネーク君に怒られているわよ? オニク切り方が厚すぎるって? 」


「だってよ~、刃を入れてもぐちゃぐちゃになるんだぜ? これ以上薄くは切れないよマイハニー!」


確かに渡したお肉は冷えてはいたものの生肉状態だった…… 氷を突っ込んだ祝福箱の中の肉はまだ冷凍状態なのにな。


「あら? このオニク凍らせればいいの? ”時代はパーシャル!” ハイできたわよ?」


そこにはさっきまで生肉状態だった肉塊がいつの間にか霜振りブタニクになっていた……物理的な意味で。え? 今何やったの?


「いやー、マイハニーの氷魔法はいつ見てもほれぼれするねぇ! 」


氷魔法? ババァがやったのか?


「長く生きてるとねぇ、いろいろな魔法を使えるようになるのよ……、そんなことよりマイダーリン? 凍っているうちにオニクを薄切りにしなさいな?」


横目でちらと見ていたハンナちゃんが


「今のは勇者文献の氷魔法の呪文…… 」


と言っていた。そんな呪文があるのか。なんだよ、時代はパーシャルって?


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