表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
388/786

あなたのお願いなんですか~? 

ちょっと、ジレーネさんのキャラが暴走して、話が収集つきませんでした><



 昨日泊まった部屋に入る…… 4人入ると狭く感じますな。ベッドしかないし。エマさん、一番ドアから近くのベッドにダイブ。行儀の悪いことおびただしい。ボルちゃんは一番奥のベッドに、ハンナちゃんはジレーネ婆さんと真ん中のベッドに腰かけた。我はボルちゃんの頭の上だ! さてと、ちゃんと話してもらおうか! 順番に聞いていくかな? ポーション屋で言った{私を呪いで殺してほしいの……}とは何事か?


「それは私が受けた呪いと関係あるの……」


だ~か~ら~、{不老長寿}のどこが呪いなのさ? まるきり祝福じゃねーか!


「スネーク君は……うちの旦那と娘を見たでしょ? うちの家族みてどう?」


ババアがかかあをしているのが不自然だった! ババアがババアじゃなければ普通の、どこにでもある家族と思ったな。


「それでは問題です。もし、私の呪いがこのままで、30年経ったとしましょうか。どのようなことが考えられますか?」


30年後か…… えー、大将はおっさんからお爺さんになって、メルジーナちゃんは大人の女になってどこかの誰かと恋に落ちて、うちを出て、そのうちお母さんになって赤ちゃん連れてやってきますな…… ばばあは? ばばあにならずこのまんま? お姉さんの姿をしたババア、憂いの表情を浮かべます……


「わかってくれた? 私は、愚かな過去の自分のせいで{不老長寿}という呪いを受けたのよ」


では、その愚かさを抱えて死んでいくがよい……


「スネークにしては投げやりだな? いつもはホイホイ手を出してやるのに」


手はないんですけどね! 蛇だけに! しかもそれがどうしたで終わる話であった……

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦


「お母さーん、お話って終わったのー? お父さんがスネーク君に教えて欲しいことがあるみたいだけどー?」


我はまだ聞き取りの真っ最中ですジャ。我の両手であるハンナちゃんよ、お手伝いをお願いします。我の舌であるエマさんよ、味見は頼んだ! ハンナちゃんとエマさんがドアを開けて昼食のお手伝いに行った…… こちらは再び話し合いdeath。


「あのー、最初の言い方がまずかったのかしら? 」


「たぶんそうだろうな。はじめっからきちんとお願いしてれば、お人よしのスネークのことだ、あなたの願いをすんなり聞いてくれたかもしれない」


我、お人よしではありません。蛇だから、残念! しいていうなら、おへびよしといってくらはい!


「よっ! おへびよし! 憎いね、こん畜生ちくしょうー!」


畜生ちくしょうではありません! 卵から生まれたから卵生です! 乱れた世に生まれて、狡猾な英雄になるのです! 蛇だけに! 卵生の勧誘です! 


「なにを言ってるのか全然わからないのだけど? 」


「安心しろ、私も全然わからない」


伝わらんか~。んで? なんだっけ? {不老長寿}とやらの祝福を外せばいいのか? でもさ~、それ外しちゃうと、急に老衰が始まって死んじゃったりしないのか?


「スネークよ。祝福外しとやらは付呪魔法でできるものなのか? 」


さあ? やったことないからわかんない。


「スネーク君の持ってる赤魔法Lv.4とかLv.7とかは祝福外しをやれないの? 」


さあ? やったことないからわかんない。つーか、婆さんよぅ、なんでさっきから我の魔法の一覧をのぞき見してないか? いやーん、の〇太さんのエッチー!


「それは前世の記憶から引き出されたものなの? 」


やっぱりのぞき見しているー! いやーん、〇び太さんのエッチー! つーか! ジレーネ! きさま、みているなッ! 確実! そうコーラを飲んだらゲップが出るというくらい確実ジャ!


「なにを言っているかわからないが、試しにやってみたらどうだ? この荷鞍の中にいろいろ入ってるだろ?」


ボルちゃんが出してきたのは、1石壺だった…… 内容量が元の容量の50倍になってるやつだっけ? 中に何が…… あ! 白菜の漬物が入ってる! これ持ってきたんだ! 別のやつにして! あ、あとで白菜の漬物は食べよう! 確かこの壺、中身の時間経過を外の50倍になるようにしたんだ! 1週間ぐらいたってるから実質1年付けたようなものだね!


「なに! そんな壺持ってるの! ちょっとスネーク君! それも青魔法のLv.4とかLv.7とかで作ったの? 私に売ってくれない?! 」


ババア、鼻息荒いぞ! ま、商談は後からだな。とりあえず、なに? {不老長寿}の祝福を外すか解いて欲しいのか?


「そう、なるたけあの人や娘と同じ時を過ごしていきたい…… それが私の願い。私にとって{不老長寿}なんてものは呪いでしかなかった…… 老けない? 死なない? そんなものは化け物が持つべきものよ。私は人として死にたい…… だから、私を死なせてくれない? 」


そういうことですか! やっと意味が分かったわ。 いきなり死なせて、なんて言うから自殺じさつ幇助ほうじょさせられるのかと思ったわ。


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ