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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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怒りっぽくなってる

そろそろ待望のアレがでてきます^^


ふがーーっ、ふがーーっ!と叫んでいますが、言いたいことがあるんなら、念話でしゃべれるだろ! おらおら! つんつん! 


”やめて~、足をつつかないで~♪”


おう、ちゃんと喋れるやないかい! おりゃおりゃー! むやみやたらと状態異常魔法を使いやがって! かける一方で回復させる魔法はないんかい!


”ないわよ~そんな無駄なもの#”


あほか貴様!開けたら閉める!入ったら出る!入れたら出す!掛けたら外す!基本のキや!まあいいか。もう面倒だから赤魔法かけっぱなしでいいか!


”ちょっと~それはないんじゃな~い~? かけたら外してくれるんですよね~?”


前言撤回! かけっぱなしオーケー! さあさあ!皆の衆、撤収しますよ!


”あーーーーん、待って、待ってくださ~いーーーーー! 謝ります、謝りますから麻痺魔法掛けっぱなしは勘弁してくださーーーーいーーーーー!”


「誠意をもって謝罪すれば、スネークちゃんは許してくれますよ?」


「誠意ある謝罪?」


こら? 小首をかしげるな! ババアがやったら…… 見かけがババアじゃねーからかわいいじゃねーか!


「土下座謝罪をやってゴニョゴニョゴニョ……」


ハンナちゃんがお姉産婆に耳打ちする。


「この度のこと、誠に申し訳ありませんでしたーーーーーーーー! 許してちょんまげ!」


でたな! 正座したまま阪神を前にかがめる、土下座謝罪! だがぶりっ子ババアがやっていると思うと、余計むかっ腹がたつ! おもてを揚げよ! 上体を起こしたところに、水魔法Lv.7水弾ウォーターショット! バレーボールくらいの大きさで! どーーーーーーーーーん! お姉産婆、顔に直撃を食らい、ひっくり返る!


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと69!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと69!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと69!】


”あ、謝ったのにどうして……? ”


何でも謝れば許されると思ったら大きな間違いや! 死ぬことがお望みなら、自分で死ね! 我の手を煩わせるんじゃありません! 手はないんだけども!


「ス、スネークちゃんが怒りっぽくなっているのです!」


”あ、あの、言い方がまずかったのなら謝罪します! 話を聞いてもらえないでしょうか……”


知らん! なんで貴様なんぞの話を聞かなきゃならんのだ! なんか何もかもが気に入らん! こんな店、燃やしてやろうか?


「どうも、スネークの状態異常が続いているようだが…… 貴殿ら、何か魔法をスネークにかけているのではないか? 」


”そう言えば、この部屋はお客の勘定の揺れ幅を大きくする魔法がかけられているのでした!”


なんでそんな魔法をかけてるねん! 燃やしたろうか! 燃やしたろう! モヤシ太郎だ! 我、火魔法を使おう! エマさんが我にスネークンを押し当てる。はっ! なに? 我、怒りに任せて何かするつもりだった?


「どうもこの場では話はできないな…… もう帰るか」


いや! このうち、燃やそう!


”燃やさないでください…… マイダーリンの宿に行って話をさせてください!”


「ヴィン! 可及的かつ速やかにスネークを連れて店から出るんだ! 」


「アサップですねー!了解!」


こうして我はハンナちゃんに抱えられ、霧雨から驟雨になった屋外に出されたのであった…… ああ~水色の雨~我の鱗抱いて包んで 降り注ぐの~ぉ~ぉ~ぉ♪ ああ~くずれてしまえ~♪ あとかたもなく 流されていく~ 状態異常~♪


「あ! ご機嫌状態に戻りましたね? 」


いや、戻ったも何も、前からこんな感じではなかったかな? それにしてもここはだめだな!


「だけど燃やすのはなしですよ」

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 しばらく待っていると、お姉産婆を肩に担いだエマさんを引き連れてボルちゃんが戻ってきた。


「スネークよ、すまないが麻痺を解いてもらえないか? 宿まで連れていくことにした」


え~? 連れてくの? まじで? しょうがないなぁ……


”青魔法Lv.2回復リカバー


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと68!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと68!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと68!】


「はぁ~ひどい目にあった…… スネーク君て割と鬼畜ね! 」


蛇ですからな!


「まあいいわ、行きましょうか、マイダーリンのところへ!」


リアル婆さんはどーするんだよ?


「コーデさんには出かけるってメモしておいたわ。あの睡眠魔法、いつまで続くか知らないから」


すぐ覚めるで!そういうタイマー機能があるからな!


「変な魔法使えるのね……」


変な風に感心されてしまった。


「それでは宿で話を聞くことにする。戻るぞ。貴殿、馬には乗れるか? 」


「長生きしてるからね。馬ならうちにもいるし」


騎馬4頭で帰ることになった。何しに来たんだかわかりゃしないな……



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