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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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川婆の正体

ちょっぴり替え歌のところを変えた^^



「今のお話、そして宿の名前{恋するマーメイド}、ここの店の名前{マーメイド・グッドバイ}、すべてに共通するのはマーメイド。そしてここの店長の名前はダミー、身代わりとか替え玉という意味ですね。店内にはほかに人もいないようですので、誰の身代わりか…… 答えは一つです。ずばり、ジレーネさん、あなたが本当の店長、川婆さんですね?」


げげげげーん! お姉さんがお婆さんだったの? いや、しかし…… おばあさんと言うにはあああまりの若さ……


「スネークちゃん、さっきの話を聞いてませんでしたか? ジレーネさんは呪いを受けているのですよ? 先ほどのお話はジレーネさんのことなのです! 」


ちょっと!全然わからないので詳しく説明、プリーズ!


「つまり、このジレーネさんはマーメイド族で、私のおばあさんが子供だった頃に、呪いを受け{不老長寿}となってしまった。過去の経緯はわかりませんが、その後、こちらにやってきてポーション屋をやることになったのです。時は前後するのでしょう。こちらにやってきたときに宿屋のいかついおじさん、まったくどこがよかったんですかね? あのおじさんと結ばれて子をなしました」


「あら、マイダーリンの悪口かしら? どこもかしこも素敵要素に満ち溢れてるんだけど、お子様にはわからないかな?」


「なるほど、やはり{恋するマーメイド}とはあなたのことだったのですね。最初宿の看板見たときと宿のおじさん見たときのギャップがひどかったのですが、あなたがあのおじさんに恋をしたことを店の名前にしたのなら合点がいきました。全然納得はしてませんけど!」


「あらー、見かけによらず賢いのね? おねーさん感心しちゃった」


「本当の年齢をうかがっても? それを聞いてから、おねーさんと呼ぶか、おばーさんと呼ぶか決めることにします!」


「これ、小娘! 失礼なことを言うでないわ! 」


「こっちのおばあさんは、リアルのお婆さんですが、名前は偽名ですよね? 」


「あわわ、よくお分かりね。コーデさん、この子達にもっとミスペルを剥いて差し上げて」


ちょっとちょっと。どうしてお姉さんがお婆さんなの? そして、どうして我の思ったことが額金通信なしでわかるの? 何でお婆さんが店主のフリをして喋っていたの?


「答えは簡単。私、長生きしてるからいろいろ技能を持ってるの。念話もその一つよ? 念話でしゃべってほしいことをコーデさんに伝えるの。そうしたらコーデさんが若干アレンジを加えて話してくれるわ」


えーと、蛇の一物さんの下りは?


「それは私の趣味ね?」


がーん!


「もともとはマーメイド族というのはエルフ族と同程度の寿命のハズですが…… エルフ族でも高齢になるとさまざまな技能を持つことができるようになるのですが」


まてよ? 念話の使える奴って…… 神樹さまでしょう? う〇こ撒き散らし鳥でしょう? ゴブジでしょう? あとは樹人族のオーレルさん達もか? 長生きしたら使えるものなんですかねぇ…… するとやっぱりお姉さんがお婆さんなの? えぇええーーーーーー! そんな、ひどい!><


かないで! おねぇ産婆さんば! お年寄りにならないで~♪ あぁーあー、あぁーあー、それが大事だよぉ♪ (トゥトゥーーールッット) イチ・ニー・産婆サンバ、ニー・ニ・産婆サンバ、おねぇ・おねぇ・おねぇ産婆ーーーーーー♪ お姉さんがお婆さんに産まれ変わったから、お姉産婆ねぇさんばなのだーーーーーーーーーーー!


「こんなときにご機嫌状態!?」


「あなたの正体はわかった。それで、私たちの依頼は受けてくれるのかな? そうでないのならこれ以上ここにいる必要はないので、帰ることにする」


「あらあら、あなたってエルフ族の娘の見本みたいなものね~、どうしてそうケンカ腰なのかしら? いいでしょう。あなた方の望みはエクストラ・ハイよりも効果のある魔力ポーションね? 」


「それで? いくら払えば? 」


「ん~~~? お金には別に困ってないし~、そうねぇ、この面白一物さんを私にくれないかしら? 」


「「”だが、断る!”」」


もう帰ろうぜ! 話にならんわ!


「スネーク君は、どうしてこのエルフ娘にしたがっているの?」


従っとらんわ!

時間も遅いし、もう一話は無理・・・

本日もお読みいただきありがとうございます。

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