表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
355/786

掴もうぜ! ドラゴン防具!



「今の発言は何ですか?」


”ん? なんのことですかな? ” 


「何やらよこしまな感覚を覚えたのだが? 」


「やらしい感じでしたのですーーーー!」


「確か勇者文献には……」


ここで勇者文献かよ! 何が書いてあった?


「聖女のパンティとやらを英雄が頭から被った、という話が載ってましたが? パンティとは下着のことですよね? 英雄が下着を被ると尋常ではない力が発揮された、と記載されていました。まさか、スネークちゃんもそれを狙っていたのですか? 私のでよければ被りますか? 」


被りますか? 被りませんか?← こっちでオニャシャス!


「なぜ、下着を被ると強くなるのだ? それは私がやっても同じ結果になるのか? 」


なりません! あれはおそらく日本男児ぜんせいのよのどーてーの固有能力かと思われます! それより、あれよあれ! ドラゴンでございますよ! わー、すごいなー! ハンナちゃん、どうよ! 


「あれはなんなのでしょうか?」


あれはエマさんの魔力を吸ってできたダイアモンドの破片が龍の形になったものだ! 破片だから触ろうとしても触れないけど、エマさんが敵とみなしたものには破片が襲い掛かるのだよ! 今は動かせてないけど、魔力の扱いに長ければ好きなように操れるようになるはずですがな! これでエマさんの防御をやって、エマさん本人は直接敵を攻撃すればいいのだよ。今は我の魔力が雲龍に残ってるからいいけど、魔力がなくなったら自然に綱と廻しに戻るから。


「スネークさーーーん、これじゃ馬に乗れませんよーーーー!」


普段から付けなくってもよいのジャ。<蒸着解除>と言えば、自動的にしまえるようになります! ポーチを開けて言ってみて!


「<蒸着解除>ー!」


空に浮いていた雲龍クラウドドラゴンが綱と廻しに戻っていき、自然と外れまして、外れた後はエマさんのポーチの中に収納されていきました。


”つけるときは、ポーチのふたを開けておいてね? そしたらすぐ使えるから!”


「ところでスネークちゃん、私にも白魔法とやらをかけてみてもらっていいですか?」


”どうしたの、急に?”


「エマさんが魔力をちょっとしか持っていないのに、スネークさんの魔法で魔力が増えているように感じたのです。私もスネークちゃんから魔力をもらえば最大値が増えるのではないかと…… 隊長はスネークちゃんが白魔法を使えることを知ってましたよね? 以前に使ってもらった時はどんな感じでしたか?」


「うーん……あの時は、結界ゴブリンとの戦いのさなかであまり覚えていないのだが…… いつもより剣圧が5割増しくらいになっていた気はする」


「うーん、魔法を使っている最中だったらよかったのですが……剣圧ですか…… 筋力を増加させる無魔法の威力なのでしょうか……」


あ、さっき無魔法と白魔法使ったけど、どっちもカウントダウンは進んだね! あと81回ってなった。


「そうだなぁ、実験はしてみたいが、スネークの戦力も残しておきたい」


「火魔法や水魔法、風魔法は直接魔力の受け渡しはできませんが、白魔法なら直接大丈夫、だけど水魔法が使えなくなるというリスクがあるのですねぇ……そう言えば、黒魔法とやらはどうでした? 使ったらカ

ウントダウンは進むのでしょうか?」


どうでしょう? やってみますか?


「それでは私にお願いします。火魔法を使ってみますので…… 火魔法、点火イグニッション!」


ハンナちゃんの指先にショボボボボ!と小さな炎が出た……あれがこの世界の人の火魔法・点火か!


”黒魔法Lv.1デバフ”


我の口から黒い丸い球がぽわぽわとハンナちゃんに向かっていき、ハンナちゃんの指先の火をかき消した。


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと80!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと80!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと80!】


カウントダウンは進んでしまった。


「ふーむ。すると、緑魔法と無魔法、青魔法、白魔法に黒魔法が使えなくなりそうなのですね。あとは……紫魔法に、銀魔法、黄魔法というわけですね? あと一つ、どれかが使えなくなりそうなのですね? 」

我の感じだと……紫魔法あたりだと思う……これ雷を使える魔法なんだけど、水がかかわっていると思うし。


「どうしてそう思うのですか?」


いや、雷って雨降る前になってるじゃんか。大体、雷ってのは電気なんだぞ! 雲の中で雨粒や氷粒が激しくぶつかって静電気を発生させて、それが溜まると雷として地面に落ちるのだ!


「そうなのですか! 電気とは物と物がぶつかっててできるのですか!」


そういうとハンナちゃんは我にぶつかってきた! なにしやがる! 


「うーむ。特に電気とやらができた感じはしませんね~」


当たり前じゃ! 生き物同士でぶつかっても電気なんか起こせんわい!



本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ