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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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ガラス容器を作りましょう



 みんなでお外に出たよ。倉庫前は土があります。そしたらもうさっそく始めましょう! 耐火ガラスを作ったときはどうしたっけね? 粘土分……水を含まないとサラサラの白い粒子が必要でしたね。


“金魔法Lv.1抽出!”

“ン デデデデーン”

“なにからなにを抽出されますか?”

えーと、この辺の土から粘土分を抽出してちょ!

“テ・テ・テ・テーン“


白い粉の粒子が瞬く間に山のようになっていきますな…… 我、土魔法で石テーブルを作りましてそのうえで作業しますよ。まずはこの白い粉に水をかけます。おぇえおえぇえおえぇええええええ! 水を含んで粘土っぽくなりましたので


”土魔法Lv.17 砂成形サンドフォーム! 大きな保存瓶を4つ。その半分ぐらいの保存瓶をたくさん作って! 取っ手と蓋つき。蓋は外れないようにねじ式で!”


あっという間に大きな容器ができました。あとはこれを焼けば完成です。


”火魔法Lv.4火炎ファイアフレーム!”


テーブルの上の容器をあぶっていきます。


「あっちーーーーー!なんだこれはーーー?」


「スネークの土魔法と火魔法だ! あれで透明な容器を作っているんだ!」


「「「な、なんだってーーーー!」」」


よしできた!あとは冷えるのを待ちましょうね。


「完成したそうだぞ? あとは冷えるまで放っておけばいいそうだ」


「な、なんだかわからんがなんだかすげーな! とりあえず、解体の続きだな!」


「「「へーい!」」」


再び部屋の中に戻りまして、ハンナちゃんと若い衆が蜂の解体をやってます。あとは、蜂の子だけど……どこにだせばいいの? 


「ああ、あれは氷漬けにしたいから、こっちな?」


倉庫のさらに奥へ案内される。奥の扉を開けますとひんやり空気が流れてきました。涼しー!


「ここはまあ行ってしまえば氷魔道具の巨大なやつだな。ここにニクやサカナなどの腐らせてはいけないやつをしまっているのだ。氷も販売してるんだ。どうだ、いるかい?」


「氷魔道具なら我らも小さいながら持っている。特に必要ないな」


「かーーー! 持ってないものなんかないのかよ!」


「いやいろいろと欲しいものはあるぞ? 魔力ポーションとかな? ポーション屋に行ってみたが、エクストラハイまでしかなかった……」


「ん? 川婆のところにはいかなかったのかい?」


かわんば? ヤマンバのライバル出現か?


「聞いたことがないのだが……その川婆とはどこにいるのだ? この町にいるのか? 」


「いや、フランクフォートにいるが…… あ、これから向かうのか? そしたらこの兵隊蜂を土産に持っていくといいよ。それから”女王のスープ”はどうした?」


「”女王のスープ”?」


「ああ、隊長が気づかないようでしたので、私が回収しておきました」


「そうか、すまんな。で、それがどうかしたのか?」


「どうかしたかもなにも、それが魔力ポーションの材料だぞ? たしか」


「そのまま飲んでもいいはずですよ?」


「そ、そうだったのか! ヴィン、そういう情報は早く伝えて欲しかった…… 」


どの程度の物かわかりませんからなぁ……


「ですがドロドロしてて飲むのは大変だと思います! ちょっとづつブロートにつけて食べるのがいいと思います」


「そうか…… ところでもう解体は終わったのか?」


「いえ、見本を示しただけですので、あとは職員の方にお任せしました」


「そんじゃあ、ここに全部出してもらおう。頼むぜ、従魔の蛇ちゃん!」


そんでは出しますよ、おぇえええぇえぇええええええええぉえおぉぉぉおおおおえおえおえおっぇえええええぇえぇぇっぇっぇぇおぉぉぉぉおぉええええ!


「こ、こんなにあったのか…… 全部羽化してたらと思うと…… 冷や汗が出るな……」


「もう今はただの食材ですよ。さぁさ、とっととかたずけてしまいましょう!」


ハンナちゃんによって手際よく冷蔵庫の棚に保管されていく。その数203体。一つが我の半分ぐらいの大きさだった……


それでは本日はこの辺で。

お読みいただきありがとうございました。

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