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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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エマさん専用防具作成


 あっという間に草原に森、というか小規模の木の密集地帯が出現したことに口を開きっぱなしの子供冒険者をよそに、我はボルちゃんに語り掛ける。


”これで今日はここいらは安全になったかな?”


”まあそうだろうな。女王蜂を仕留めたのだから”


”残った蜂がやってくる気配はある?”


”私には感じられないが…… スネークはどうだ? ”


”何も感じないな…… やはりここでエマさんの専用防具を作っておいた方がよさそうだな。遅らせると水魔法が使えなくなって、水魔法を合成した青魔法も使えなくなりそうだ ”


 我らは、魔物の死骸をすべて回収すると、再び馬小屋へ戻ってきた。特に異状はありませんな。そしたら、エマさん、髭おやじからもらった絹帯と我の作った透明な石出して! ハンナちゃんはいつぞや作った白い綱だして!


「ようやくエマさんへのプレゼントですね! 」


「こんなものをいつ作ったんだ? 」


「なんだか嫌な予感しかしませんよー?」


あ、その前に、我にもそのポーションとやらを飲ませてくれ! ひょっとしたら、気絶しなくて済むかもしれん。


「わかった。町に戻ったら魔力のポーションが売られていないか確認しないといけないな。今朝見たのは体力のポーションばっかりだったからな」


ボルちゃんポーションのふたを開けると我の口に中身を注ぎ込む……ング・ング・ング・ング……げふーーーーっ! お!? なんだか元気になった感じ! それでは、唸れ、我の金魔法!


”金魔法Lv.3合成”

“何を合成しますか?”

“ダイアモンドを微細結晶化して、絹と綱に張り付いてもらいます? そして絹の一部は廻しとして一部は化粧廻しとして作ってください。それぞれ自動装着できるようにオナシャス!”

”注文が多いですねぇ! 承りました! 前世の国技! 横綱と化粧廻し作成!”

がちゃん!

ぽわんぽわんぽわんぽわわわわん!


何か一言入ったようだが……


「ああっ!ダイアモンドが砕け散った! 帯と綱に吸い込まれていきましたよ! 」


「ふむ、これは興味深い。どのような防具になるのかな? 」


「なんかろくでもないこと間違いないーーー!」


それでは今回も、祝福魔法の強い方で!


「うむ、やってくれ!」


「あたしの意見はーーーー?」


“青魔法Lv.7 祝う(セレブレーション)・強”

”ブブブブブブブブブ!”

“どのような祝福を施しますか?”

“砕け散っていった宝石に魔力を蓄えられるようにして、蓄えた魔力を自由に操れるようにして!”

”バババババババババ!”


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと88!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと88!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと88!】


…… ああ、やっぱり気が遠くなる…… 我の魔力はほぼ満タンだったのにー……


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