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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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やはり必要なのは情報ですね



店員のお姉さん、指を顎にあて左上を向いた。


「うーん、聞いたことないですねぇ。ここ冒険者ギルドでしょう? もし、目新しい魔物の話が出たら一番に伝わるところなんですよ。蜂の話は今初めて聞きましたよ? 」 


「そうか…… それでは、”気まぐれ恵みの草原”で出る魔物というのはヘレンローザーフントだけか?」


またなんか知らんがヘレンなんとかってなに?


”ヘレンローザーフントは犬の魔物だな。夜行性で集団で狩りをするのだ。だが、この辺りの草は元気がなかったから、グラスラビーなんかの獲物はいなさそうに感じたが…… ”


夜行性ですか。昨日ボルちゃんが寝た後、索敵をしてみたのだがいくつか反応があったぞ? 我、それを感じて結界を張ったのだが……


”スネークちゃん、ツァオバーべスぺは夜行性ではありませんよ。夜は巣に戻って大人しくしているはずです”


するとなにかい? 夜の獲物は犬の魔物だった。明け方に襲ってきた蜂の魔物は起きてすぐに我らと接触したってこと? 運が悪い!


”いや、スネークが結界を張っていたおかげで襲われるのが遅れたということにもなる。運が良いと考えるべきだな。しかも”


ボルちゃん話を続けます。


”野営していた場所の近くに蜂の巣があるはずだ! 魔物退治の練習にちょうど良いではないか! ”


”近くに巣があるとは限りません。ツァオバーべスぺは一日に100㎞も飛べるそうです”


”だから、夜明け直後に遭遇したということは、すぐそこに巣があるとみて間違いないのではないか? スネークよ、周りに何か巣になりそうなものはなかったか?”


”うーん、遠くに木はあったよ。それ巣になるかな?”


”そこだな! よし、今日は蜂の討伐だ!”


「草原ですから、あまり魔物は出ないんですよ…… あ、でも鳥の魔物が年に1,2度狩られたという話は聞きますよ」


「鳥の魔物か、やはりグラスラビーを獲物にしているのかな?」


「そうですね、めったなことでは人は襲われないようですし。あとはホールマウスとかを獲物にしてるらしいですね」


どこにでもいるのな! ホールマウス!


「ありがとう、参考になった。ヴィン、バウアー。食事はもういいか? 」


「あ、はい、いつでも準備できてます」


「腹6分目だから眠くならないので大丈夫ですー! 」


「それでは会計を頼む」


「はい、朝食セットホーニッピ付きで大鉄貨5枚が4名分、銅貨二枚になります。ハーブティは、おいしいサンドウィッチ代わりにサービスしますね」


ボルちゃん、大銅貨1枚を払い、銅貨8枚を受け取ると食堂を出てギルドの受付へと赴いた……


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