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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第1章 大きな神樹の木の下で
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我、エルフさんを神樹さまのところへ案内する



ふーむ。このエルフさん、何用で神樹さまのところに行きたいのかしらん?しくしく泣いていらっしゃるエルフさんに、我、光魔法Lv.1を当ててみる・・・エルフさん、口をあんぐり開けている・・・口の中、乾きますよ。


「おい・・・お前!」


あ、貴様からお前呼ばわりになった!これは各上げなんでしょうか格下げなんでしょうか?


「なぜお前が光魔法を・・・、おっとお前は秘奥義魔法の使い手だったな・・・光魔法は使えて当然か・・・」


ああ、緑魔法が光魔法を含んでいることは知ってらっしゃるのね。それでは、これはどうかな?我、火魔法Lv.2を見せる。


ファイア!”


「なにーーーーー!貴様、火結晶も取り込んだのかーーーーーーー!?やはりただモノではないな!貴様、世界樹の場所を知っているだろ!私は世界樹に話があるのだ!案内しろ!」


我、貴様に戻った!


案内しろーーー?あーん、誰に向かっておっしゃいますかーー?悪いのはその口ですかーー?


麻痺パラライズ!”


今度は足だけでなく、全身が麻痺したようだ。あわあわと震えていらっしゃる。


「す、すびま・・・ふぇんで・・したぁ・・・おねが・・い、魔法・・・解いて・・・くだ・・さい・・・」


ゆるゆるとしゃがみ込んで再び土下座。反省したか?ならばよし!我、青魔法Lv.2回復をかける。いつの間にか、ウサギさんが横に来ていた。エルフさん、ウサギさんをモフり始める

「まったく恐ろしいヘビがいたものだ。なんなんだあいつは?お前の知り合いか?ん?」

モフモフモフモフしてらっしゃる。にへら顔や。今度は我が口をあんぐり開ける始末だった。


 いつまでたってもモフることをやめないので、我、丸まって体をゴム化してアタック!エルフさんの顔面直撃!エルフさん、鼻血ブー!あらら、勢いが強すぎたか、場所が悪かったか。今度から胴体狙おう!話が進まないので光魔法Lv.3を、鼻血は切り傷癒しで大丈夫だろう・・・


“癒し(ヒール)!”


我、パァアアっと光ったかと思うと、エルフさんの鼻血が止まった。大丈夫やね。

「ヘビよ、・・・お前はやはり、世界樹と関係あるのだな。頼む、私を世界樹のところへ連れて行ってくれ!」


うーん、風結晶ももらったことだし、エルフさんの目的がわからないけど、案内するか!貰えたのかな?貰ったつもりになってたけども!


我、ぴょーんぴょーんと跳ねる。ウサギさんも跳ねだす。お、ウサギさんもついてくるかい?あ、その前に弓と剣を返しておきましょう。軽い剣を咥えて、エルフさんの前にポイ。戻ってきてちょっと重い弓をポイ。エルフさん、腰につけていたポーチに弓をぎゅんと押し込んだ。あーこれは収納袋やーー、おせわになりましたマジックアイテムじゃろー。剣の方は腰の鞘にしゅっと収めた。よし、そんじゃあ、出発しますか。


我、エルフさんの目の高さまでぴょんぴょん跳ねて出発する。ま、迷わんじゃろ。我を先頭に道なき山を登っていくが、エルフさん、我にぴったりついてくる。すごい運動性能ですな。我、生前だったら初めの方で脱落してます・・・


ぴょんぴょんと飛び跳ねて、我らはまよまどわしの森を抜けた・・・





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