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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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ハチのべスぺは死んだのさ



ハチ~のべスぺは死んだのさ~ 夢~を見ながら死んだのさ♪

ひと~りぼっちで死んだのさ~ 遠い昔の恋の夢~♪

ハチ~のべスぺは向こう見ず~ ツチノコめがけて剣を向け♪

戦い敗れて死んだのさ~    石を落とされ死んだのさ♪


「ちょっとスネークちゃん! ご機嫌になっている場合ではありませんよ!」 


おっと! ご機嫌になってはないのだが!


「ツァオバーべスぺは群れで行動します! 1匹やられたら集団で復讐に来る習性をもっています。隊長を起こして今すぐ撤退することを進言します!」


結界を張りなおすという作戦はだめか?


「…… わかりません。まずは隊長を目覚めさせてください! 」


わかった。


”青魔法Lv.1覚醒アウェーク

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと96!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと96!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと96!】


「ふぁ~あ、よく寝た。みんな起きてるか。何もなかった…… ようではないな。ヴィン、どうした? 」


「蜂の魔物、ツァオバーべスぺが襲撃に来ました。より正確に言うと、スネークちゃんが結界を張っていたのですが、結界解除したときにすぐ近くにいたようです。エマさんが一番近く大声を出したためハチに襲われそうになってました。1匹は撃退したものの残りはすぐに撤退しました。ツァオバーべスぺの習性を考えると、仲間をやられたらら、やり返しに来ることが考えられます。今すぐに撤退するべきだと提案します! 」


「スネークはどう思う? 」


そうさな、撤退するのに必要な時間と蜂どもが仲間を連れに帰ってくるのにかかる時間、どちらが早く済むかだな。結界ならすぐ張れる。張った後、結界の外の様子が分からなくなるという欠点はある。我の魔法とハンナちゃんの魔法だと、速さが足りずかわされてばかりだった。ボルちゃんの風魔法なら速さと威力、蜂どもを退治するには十分だと思うが、問題はその数がどのくらいかだ。先ほど見た感じ10~15匹はいたと思うが、アレがただの偵察だとしたらすぐに馬に乗って撤退すべきだと思う!


「結界はどれくらい持ちそうか?」


わからん…… わからんが、自分で解除しない限りずっと続けられると思う。


「バウアー! バウアーはどうした?」


エマさんはまだ頭を抱えていた。もしや、刺されたのか?


「いやーーー、刺されてはないですよー。怖い、怖いのでしゃがんでますー! 」


…… ボルちゃんは撤退の判断を下した。置いてるものはやっつけた蜂の魔物以外すべて置きっぱなしにしてみんなで馬に乗り一目散にブレスローへ進んだ。撤退というより撤進だな、こりゃ!


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