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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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蜂、ハッチ行け!

訂正 泉蛟の愛称を蛟ちゃん→イズミちゃんに変更しました。


「さぁ、朝食の準備ができましたよ。スネークちゃんはどうしますか?」


我? そんじゃぁサンドウィッチでもいただきますか。3日目のサンドウィッチはかぴかぴに…… ならなーい! なぜならば祝福箱にはいっているから! 中に入れたものの時間経過が外の1/50になるから、実質作って2時間もたってないのだ! でも早く食べるに越したことはないのだ! 飲むのは緑茶でお願いします。


「スープはどうしますか? 」


なにがあるんだっけ? カレーとタウルスニクのワイン煮と? おでんもどき? そんじゃおでんもどきで。玉子3つ入れてはいよ! ゼンㇷたっぷりね! あ、そうだ、お馬さんたちにもご飯やらないとだめですよ。


「それじゃぁ、あたしがあげてきますー!」


エマさんがお馬さんたちに飼い葉をあげている間に、我、茶をすする…… 飯を食う前に辺りを探ってみますかね…… 結界を解いてみる…… 解けたかな……


「きゃああああああぁぁっーーーーーーーー!」

ム! エマさんの悲鳴! 我、飛び跳ねて声のする方に向かう! 羽音がブンブン聞こえます! カチカチカチカチ! いやな音が聞こえてきた! 目視確認! ハチ! でけーーーー! 鳩みたいな大きさの黄色と黒の縞模様! あかん! 見た目でヤバイのすぐわかる! スズメバチがチョーでかくなった奴だ! 


”風魔法Lv.10 鎌鼬!”


我が放った鎌鼬はかわされた。まじで!?


「あれはツァオバーべスぺ! 呪文使いの蜂の魔物です!」


カチカチカチカチ!! いやな音立ててやがる! こんな時こそ落ち着いて。まずは状況確認。エマさんは地面に伏しているな? 呪文とやらが何なのかよくわからないが、頭を押さえて伏せている。まだやられたわけではない…… か。ハチは…… 見たところ1匹しかいない。風魔法で防がれたのなら火魔法はどうだ!


”火魔法Lv.7 火弾ファイアショット


あかん、鎌鼬より遅い魔法は効かん! あっさりよけられた。範囲攻撃の赤魔法ならどうか!


”赤魔法Lv.1 入眠スリープ


あ! 避けられた! どうする? こうなりゃヘタな鉄砲作戦!


”土魔法Lv.24 礫弾ストーンショット!あたり一面に間断なく、テー!”


次々と蜂を狙った礫弾だが、奴め、かわかわす! ム! また蜂が来た! まずいぞ、数は…… いち、にぃ、さん…… たくさん! 原始人かよ! 数えられねぇ! 何か策はないか? 当たらない鉄砲を撃ちながら考えてたら、背後で声が聞こえた。


「水よ、水よ、が祈りを聞き、願いを叶え給え。願いを叶えた暁にはわれ魔力マナが願い満たすだけ受け取り給え。水よ、水よ、が盾となってわれにあだなすものから、守り抜け!泉蛟いずみづち!」


シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! ハンナちゃんの出した大蛇や!…… でか! 前に見た時よりでっかくなっちゃったーー! 蛇…… だよね?


「イズミちゃん、この蜂たちを食べちゃってください!」


マジカル☆ステッキをもって、蛟ちゃんに命令してるハンナちゃん。イズミちゃんはシャーと音を出して蜂たちを加えようとするが蜂の方が動きが速いようだ。しかし、読めたで! 蛟ちゃんが蜂を加えようとすると右か左に蜂が避ける。そこを予測して、礫弾! 一匹の蜂の羽に命中! 他の蜂たちは、かなわんと思ったのか、見切りをつけてすぐに去っていった。我、とどめを刺すべく落ちた蜂に上から大きな石を吐いて落とす! おぇっ! ぐしゃりという音とともに蜂の不愉快な羽音がしなくなった…… ビローン



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