表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
312/786

秘奥義・ツチノコスプリンクラー

なかなか締めに入らせてくれない><



 それにしても、剣はすごいがステッキはしょぼいな! 絹帯は我の注文だからまあいいけども。ステッキとは名ばかりのただの棒切れじゃないか。もうちょっとこう、魔法少女的な何かがあってしかるべきでは? と思ってたら、他にも同じ考えの人がいた!


「ハッハッハー! ヒゲルカよ! 貴様の持ってきたものは、剣ばかりできがいいなぁ! だが、あとは

なんだ? ただの棒と布でお詫びの品とはどういうことだ?」


ヒゲルカ……なんとなく著名な絵画を思い出すのは我だけか?


「プーーーーー、ペッペッペッーーーーー! 絹帯は何もしない方がいいんだもんねー! ステッキは材料と時間さえあればもっとすごいのができるってーの! 無能の基本人族は黙っとれ!」


「あっ!こいつ唾吐きやがった! 汚えー! そんならこっちは、かーっ、ペッ!」


「バーカバーカ! そんな大ぶりのタンなんか当たるかってんだよ!」


なんだ、こいつら? 大の大人が子供のケンカかよ……


”スネークよ…… どうにかできないかな? ”


”どうにか? ”


”頭を冷やす魔法でもないか? ”


髭おやじはともかく、領主の方は状態異常解消スネークンを渡してるしなぁ…… 物理的に冷やす方法…… 水でも撒くか! 我、10mほどの小ジャんぷ! 頭と尻尾を軸にして水平回転! 同時に水魔法を細かく細かく射出して霧状に噴霧。風魔法で辺り一面に霧を広げる! これぞ秘奥義!ツチノコ・スプリンクラー!


「ん? 雨か……? 何十日ぶり? 」


「でも、空に雲はないですよ? あ、虹が出ている!」


「あれ? スネーク先生がご機嫌状態ですよ? 」


数十日ぶりの雨の日~♪

握りしめた拳 振り下ろした~♪

光る空~♪


我のもとに~跪いて~許してほしいと~♪

君ら言えば~ それで済むよ~♪

我は~ 我は~あぁああ♪


領主のざわめーきを~♪

鍛冶師のざわめ~きを~♪  

消し止めてー 消し止めてー

ツチノコスプリーンクラー♪ (フゥウーウ) ※繰り返し

 

我、風魔法Lv.6上昇気流アップドラフトを弱めにかけて、ゆっくりと地面に降り立った。水滴が空気中で蒸発して気温が多少は下がったはずだ。さて、二人とも頭は冷えたかな?


「お二方とも、スネークの水風魔法で頭は冷えたかな? 」


二人とも口をあんぐり開けてらっしゃいますな。領主閣下の方が先に口を閉じて、そして再び口を開く。


「そ、そなたはボルドウィンといったか…… 今のは従魔の魔法か?」


「そうだな、あれはスネークが水魔法と風魔法を同時に展開したものだ。二人の頭を冷やしてくれと言ったら、やってくれた。スプリンクラーと言っていたが、よくはわからん。多少は気温も下がっただろう。快適になったところで二人とも落ち着いてくれ」


「さすがは賢蛇けんじゃ様。この無能にもそのすごさを教えてやったわけですな! 」


だ~か~ら~、種族によって魔力が使えなかったり使えたりするのを無能とか言うんじゃありません!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ