我、エルフさんと話がしたい
我、ウサギさんの大根を食べてみる・・・カプリ!・・・うん、大根やね。この辺に甘いのは・・・ないな。トマトは甘いというかもしらんが、あれはもっと水を少なくしないと甘ならんのや!一番甘いのは・・・桃か・・・緑魔法Lv.3養分吸収やったあとにLv.4成長促進したら実がならんもんかね?
“養分吸収!”
“成長促進!“
あ、うまくいったぞ!桃がたわわに実ったわわ(プクク)!
我、ジャンプして桃を取ってムシャリ!うーん、赤い実に比べるとまだまだやね!甘みは感じますな。我、ジャンプしてウサギさん用に実を落としていく。ウサギさん大喜び!もしゃもしゃ食ってます。他の木もやっときますか。栗と柿もやったった。栗は一度でよかったが、柿は3回やらないと実がつかなかった・・・桃栗三年柿八年ですな。
ウサギさん用にぽいぽい桃を落としてやってると、また殺気を感じる・・・さっきの殺気とは少し違うな(フッ)。あ、いつの間にかエルフさんが起きてこっちを見てます。エルフさん用に桃を咥えて持っていく。人間、腹が減ったらイラつくもんやで。これ食って落ち着きなさい。ん?どうした、わなわなしとるな!我、そんな怖いもんじゃないぞ!ただのヘビやで~
エルフさん、ぶるぶる震えながら声を出す・・・これは、くっころ展開か?
「キ、貴様・・・なぜ・・・魔物の・・・くせに、、、エルフの伝説とされる・・・秘奥義魔法が使える・・・?」
え?なんですのん?秘奥義魔法って。我、緑魔法を使っただけですがな。
我の思ったことは、エルフさんには伝わらなかったようだ。このエルフさんは種族レベルが低い・・・とかかな?
エルフさん、我を見据えて、ステータス!と唱えた。この人はステータス魔法使えるのね。我のステータス教えてもらおう。教えてくれるかしら。教えてくれるといいな^^。そんなことを思ってると、
「ふぅうぉぉう、なんだ・・・この、男の野太い声は・・・ぐぅ・・・何度も聞こえるぞ・・・何がまぼろしなのか・・・そうか、貴様がまぼろしなのか・・・まぼろし・・・幻、貴様、幻想生物か・・・?」
あ、それ正解!コクコク頷く。この人も我にステータス魔法を我に使うと、
マボロシ~!
って聞こえるのね^^。我だけじゃなかったんだ。我、他人にはステータス魔法は使えなかったけど、種族レベル関係ないのかしらん?つーか、我、人語が解せますな、やったね!
「貴様・・・いったい・・・何者か?・・・なぜこの惑い迷わしの森にいる・・・なぜ・・・この森で生きている?・・・」
そんなにいっぺんに言われても答えられませんがな。一つ一つ言われても答えられませんけども!ここ、惑い迷わしの森っていうのね^^。つか、あなた、念話みたいなのできへんの?
我、じっとしていると、さらに問いかけられる。
「貴様・・・アナーキンラビットと知り合いなのか・・・?」
あ、ウサギさんって、アナーキンラビットっていうのね^^。我、コクコク頷く。穴空きラビットからきとるのだろうか?知りたいことはいっぱいありますな。
「うう・・・やはり貴様、言葉がわかるようだな・・・」コクコク。
そうともさ、我、言葉がわかるヘビなりよ^^。だからけんか腰は止めてね^^。
「こ、の、ぱらら・・いず魔法も・・・貴様の仕業か・・・?」
麻痺の名前はパラライズか、コクコク。
「貴様・・・ただ・・モノではない・・・な・・・?」
我、首を横に振る。ブンブン。我、ただのヘビですがな。
「おい・・・キ様・・・私にかけた、魔法を解いてくれ・・・礼はするぞ・・・」
えー、ホントにー?顔がにやついてますよ・・・
我、ぴょろっと顔をなめてみる・・・
この味は、うそをついている味だぜ~!
ま、だまされてもいいように、保険代わりに赤魔法Lv.4をかけてみるか?
“付呪!”
”プップー”
また変な音がした。
“どのような付呪を施しますか?”
うぉっと!初めてのパタターン!驚いたのでタが多くなった(てへっ)。
そうさね・・・
“どじっ子になれ!”
“パヤヤヤ~ン”
またまた変な音がした。まあテストだからなんでもいいか。
美形ドジっ子エルフの誕生や!
ついでに青魔法Lv.3回復もかけておきましょう。