領主閣下の料理人……実は凄腕暗殺者だったのです!
眠さには勝てなかったよ…… orz
ということで、暁に投稿^^
また寝ます><
「付与していただくものは調理場に並べてあります。それでは見ていただきましょう」
ナンさんとハンナちゃんのほかになぜかボルちゃんがついてくる。なぜ?
「どうも、先ほどの護衛人よりもこちらの方のほうがただならぬ気配がするのでな。気になるのでついていくぞ」
「あちゃちゃー。そのような気配を出しておりましたか。私もまだまだ未熟ですな」
「貴兄、やはりただの料理人ではないな? 」
「いえ。私はただの料理人です。領主閣下の料理人ですよ」
「それにしては足さばきがただ者ではなかった…… スネークにも気取られないとか、どれだけの鍛錬を積めばよいのか? 」
なに?ナンちゃんはそんなに凄腕なのか? 我にはちっともわからなかったが?
”魔力もないのに気配を消しているのは、おそらく気配遮断のスキル持ちなのでしょう。スネークちゃんも気配察知をもっているのでしょう? それにかからないのはより高度の気配遮断だとみてよいでしょう”
「まちがいない! 」
「なにが間違いないのですかな? エルフのお嬢ちゃん?」
「いえ、こちらの話です。お気になさらず」
「ふーむ。その額の魔道具、スネーク先生もつけてらっしゃいますねぇ…… 私に魔力がないのが残念で仕方ありません…… それで先生とお話しされていたのでしょう? 間違いない! 」
ありゃりゃ、決め台詞を取られましたな。
♦♦♦♦♦♦
さて、調理室に戻ると、テーブルの上にはいろいろな刃物が置いて…… 刃物と言うか武器だよな!これ!
「これですか? これは冷凍してある巨大魚を解体するときに使うナイフですよ?」
そのまんま刀じゃねーか! じゃあ、この斧みたいなのは?
「これですか? これは解体用のブッチャーナイフですよ?」
これは普通の包丁のようだが…… この忍者が使うクナイみたいなのは?
「ほう、クナイをご存じですか? これは料理をしている最中に毒を盛ろうとしてくる者たちを排除するためのものですよ! 」
もはや調理道具じゃねー!
「このクナイというのはどう使うのですか? 」
「これは普段は衣服に隠し持っていて、武器を持ってないですよと油断させておいて相手が攻撃したときにかわして急所に刺したり、投擲用として中距離攻撃をするときに使ったりするのです。もっともその場合、攻撃が成功しなかったらあとで拾いに行かないといけないですからね」
なるほど、それでは刺さらなかったら手元に戻ってくるという祝福にすればいいかな?
「ほう、それはいいですね!何本も持つ必要がなくなります! ぜひそれで! 」
他のやつはどうする? ボルちゃんの剣みたいにするか?
「ボルドウィン様の帯刀されているものを拝見しても? 」
「かまいません」
と言って、ボルちゃんいつも使っている愛刀を差し出す。
「ふーむ。一見したところ普通の剣のようですが…… 何か試し切りをしてもよろしいでしょうか? 」
「それでは外に出て、材木を切っていただきましょう。スネークよ、まだ薪用の木は残っているよな?」
ああ、まだありまっせ? その前にハンナちゃん、そこの二人に光るスネークンを渡しといてーな! 使い方も説明しといてーな! 怪我をしたオーギュ君に光るスネークンを渡すとピカッと光った。
「こ、これは?」
「これはスネーク先生からの贈り物です。1日100回限定で傷が治るという優れもの、光るスネークンだそうです! これで怪我しても安心! だそうですよ? ナイフさばきの達人になるがよい! フハハハハ! とか言ってます!」
「ありがとう? ございます……? で、いいんだよな」
「…… ですよね? 」
ハンナちゃんに抱えられ、再び調理場から外へ出ると、静かに待つ二人がいた。試し切り用の木を出せばいいのな? ボルちゃんが黒色土の森で乱伐した木でええよな? あとで薪にするからここは乾燥しときましょ! 我、おぇーーーーーーーーーーーっと吐いて、木をだした。直後に
”金魔法Lv.1抽出!”
“ン デデデデーン”
“なにをどうされますか?”
木材から水分を取り出して
“テ・テ・テ・テーン“
乾燥具合はこれでええか。
「それでは……これを輪切りにしても? 」
「スネークがあとで薪に使うと言っている。遠慮なくどうぞ」
「なるほど、スネーク先生は、私に試し切りと薪作成の両方をやらせるわけですね。それでは薪にしやすい感覚で輪切りにしましょう! 」
いつの間にか、野外に人が集ってきた。子供らもいるではないか! ちょっとゲロちゃん! あんたもう馬車のテスト終わったの? 我は周りを見回して信じられない人物を発見した。
おい、髭おやじ! そこでなにしてる!




