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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
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昼になっても来ない

頑張ってもう一話…… いけるかな? ^^



 お金の両替に行ったボルちゃんが戻ってきた。単に両替に行っただけではなくって、酒と肉の買い出しにも行ってたようだ。酒と肉で酒池肉林をやりたいのだろうか…… ボルちゃん専用の汗血馬、V3号が馬房にいると思ったらそういうことだったのか。


「村長殿は最後の最後までエルフ遣いが荒いですな」


「いや、すまんすまん。あの髭のドワーフがなかなか来ないものでな。お? スネーク殿の頼んでいた大きなタオルも来たぞ」


大きなタオルは銭湯施設にもっていってもらい、そこで金魔法Lv.3合成を使って大きなタオル50枚で足ふきマット1枚を作ります。単に大きさが広がるだけでなく、なんかイメージしたようにより水を吸い込んでふかふかになったような…… いや、なっている! 合成というのはくっつけるだけではない感じで、我のイメージに合うように形も変えてくれるようです。なんか便利そうな魔法ですねーく。買ってきたのが大きなタオル3000枚なので、足ふきマットをあと19枚作ります。これで1時間に1回は交換してもよいでしょう。


「酒はどうすればいいのだ?」


「そうじゃな、ビアは銭湯施設のキッチンへ、エールは調理場へ、その他は……スネーク殿? どこがええか? 」


そうさな、ワインなら調理場へ、あとは貯蔵室かな?


「1石壺で買ったのだが、壺の方は返してほしいそうだ。今日中ではないらしいのでどなたか返還を頼むぞ。あと、私には持ち上げられないので誰か動かしてくれ」


みなさん、目をそらしますな…… あのホテルの制服にはパワー付与もしたはずだが…… ボルちゃん達はいつもの迷彩服になってるし。しょうがない、我がマギハンドでもっていってやりましょう。ニクは何買ったの? トリニク? ガルスガルスとハオスエンテですか。ま、魔道冷蔵庫行きですな。あ、半分は貰うんでしたっけね。


 酒の入った一石壺を、調理場、貯蔵室、銭湯施設のキッチンに持っていきます。調理場のエールは2倍に濃縮して一石壺に詰め替え。ワインは1斗壺に詰め替え。ビアはそのまま銭湯施設のキッチンへ。ヴィスキ、シュナップス、メット、ミードはよくわからん。


「酒は村の連中にも持って行ってやろうぜ!」


ポルちゃんの鶴?鶴なのか?の一声でポルちゃん達の帰りの馬車に詰めることに。1石壺は返却するので、内容量を拡張された1石祝福壺に詰め替えます。我が。蛇使いが荒い人たちです!


 馬房で詰め替え作業をしていたら、馬車がやってきました。領主様の馬車ですな。5台も居やがる! しかも二頭立てかい! いつの間にやら、領主のゲロちゃんがお庭にいました。


「おー、来たか。それでは、蛇よ、頼むぞ!」


その前に、お馬さんに水を上げましょうね。水桶に水魔法でぴゃーーと出してやります。空気が乾燥しているから過ごしやすくても、昼間に動けばやはり熱いことには変わりないようで、お馬さんたち水をがぶ飲み。ついでに他の馬さんたちにも水をあげましょ、ぴゃー! ついでにさっき着いたばかりの子たちにはお塩をぺぺぺっとあげましょう。


「ん? あれは?」


「先ほど言っていた岩塩ですな、領主閣下。スネーク殿が領都への道すがら見つけたものです」


「そうか…… これはすごい功績だな! 何か褒美を使わしたいが、欲しいものはあるか? 」


村長オーナー、我を見る…… とりあえず、首を横に振っときます。


「特に欲しいものはないそうです」


「ま、馬車もいいものに魔法付与してくれるし、貰いっぱなしだよな!」


「あー、領主様にも村長さんにもこれをあげたいそうですよ? 」


ハンナちゃんが、我の先ほど作ったクリスタルスネークンを渡していく。


「これは昨日貰ったやつとはちがうのか?」


「こちらは光るクリスタルスネークンというそうで、1日100回まで怪我を治してくれるそうです」


あほの子がなにやらしゃべりだします。


「あんた、領主さん? これすごいよ? さっき試しに使ってみたら、怪我がすぐ治ったの!」


「貴様! 閣下に向かって無礼な口を!」


「も、申し訳ありません! 領主閣下! お詫びにこ奴でこの蛇形にんぎょうの効果をご実感ください!」


サリーさんが領主に言うが早いが、先ほど仲間を刺したあほの子に切りつける!


「ギャーーーーー! 姉さん! なにすんのーーーーーーー!」


「うるさい! お前がさっきチンにやったことだろ!」


「おお! 結構な血が出ておるな! 治るのか? これで? 」


サリーちゃんは早速クリスタルスネークンを…… さきほどチンを切りつけた男にくっつけます!


「あ? 痛くなくなった? 」


なんか変な感じ。血はぬるぬるしているのに傷がなくなってるよ?


「どうじゃ? もう治ったのか?」


「へーい。たぶん治りましたぜ? だって痛くないもん!」


「だから、貴様は言葉使いを考えろ! 」


「申し訳ありません。こいつらのバカさ加減は勘弁してください!」


「ハハ、よいよい。冒険者に喋り方を気にする方が悪い。ところでジークよ? 何しに来た?」


「は! 馬車をこちらに持ってこいとのことでご用命承りました! 」


「今のを見たか? このエルフの従魔がつくったクリスタルがけがを治してくれるそうだ…… これが複数あれば領軍の怪我についても心配しなくて済むのではないかな?」


「あのー、領主閣下? このクリスタルスネークンは1日に100回しか使えないそうですよ? それにスネークちゃんは戦争の道具として使うのではなく、個人を守る道具として使ってほしいと言ってます」


「…… なるほどの。それもまた一つの見識だな。スネークと申したか。我には必要ないが、この者に下賜してもかまわんか? 」


これ、誰かなと思っていたら、昨日我に喧嘩吹っ掛けてきた人だな? そんなけんかっ早い人にあげたらろくなことにならないんじゃねー?


「……じゃねー? と言ってますが…… 」


「ハハ、見ろ! ジークよ、蛇のほうがお前のことをよくわかっているぞ? お前は誰にでも敵意を向けすぎる。だからお前の周りでは争いごとが絶えんのだ。もう少し感情をコントロールしろといつも言っておる!」


「……ハ!」


そうよな、感情を荒ぶるがままに任せたら守れるものも守れなくなるよな。ええこというやんけ、ゲロのおっさん!


”そういうこと言うと、また喧嘩吹っ掛けられますよ? ”


だって、聞こえないんだもーん! だいじょぶだいじょぶーー!ぴゃあ!


「なにやら…… 良からぬことをヘビ殿が考えておるようですが…… 」


あ、ばれた? それではとっとと馬車に祝福をかけておきましょう…… でも1台だけなんだか豪華な感じがするが、みんなおんなじでええのかな?


「あ、1台は私が移動用に使っているものだがいかんせん馬車での移動はきつくてな……どうにかならんもんか? あとのはアーベル殿たちの持っているものと同じでよいぞ? 」


なるほどね? それではその他4台から先に


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“容量を50倍増し、重量を1/50、時間経過を1/50でお願いします”

“パヤヤヤ~ン”


ゲロ専用馬車には


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“振動を吸収、外側を頑丈、重量1/50でお願いします”

“パヤヤヤ~ン”


「もうできたそうです。領主様の馬車には振動吸収の魔法付与がかけられたそうです。あとは馬車自体を頑丈にして、馬に負担にならないように軽量化をしたと言ってます。試しに乗られてみては? 」


「うむ、そうさせてもらうか。ジーク、御者を頼む!」


「御意! 」


馬車内にゲロちゃん、御者席にジークちゃんが乗っかり、馬車がかっぽれと動き出した……その辺をカポカポ回っているが…… これでは違いが判らないのでは? もっとさぁ、悪路で実験しないといけないんじゃない? 


「スネーク先生…… 」


わお! 我の背後に立つのは誰ジャ?


「お屋敷から私物を持ってきてまいりました。魔法の付与をつけていただけるそうでありがとうございます。あと、いただいたお鍋と収納箱は馬車に積み込まさせていただきますね」

えーと、それはいいんだけど、どれに付与すればいいの?




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