表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
304/786

光るクリスタルスネークン人形

G.W.真っ最中ですな…… 休みすぎたら頭も回らなくなった…… orz



 さーて、ちょっと昼飯までゆとりができましたな。厨房を任せる二人には包丁さばきの練習でもしてもらいますか。ここにある大根を使ってかつらむきな!


「かつらむきとは一体…… ラディを使って何をするのでしょうか?」


やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ by 詠み人艦隊司令長官


お手本や! というか、我も前世ではやったことがないが、マギハンドならやれる気がする……我が使っていた手より、器用な感じがするのよね。大根の根の部分を三等分にカットして練習しやすいように真ん中を使います。まずはやって見せましょ、かつらむき! うなれ、細腕繁盛記! マギハンド! 桂向きもなんのその! 奥様はマギハンドだったのです! うぉーーーーーー!…… とまあ、こんな感じでやってちょーや! ハンナちゃんもやってみるか?


「これは何のためにやるのですか?」 


うむ! これはナイフ使いの練習…… と野菜サラダの材料に大根でツマを作るためじゃ!


「レッティヒで妻を作る…… なんという卑猥な! スネークちゃんのエッチ! 」


なんとなく、こう、二股の大根が、股間を抑えている絵が想像できた…… そうではない! ツマというのは生魚なんかを食べるときに、生臭いにおいを消すために使うんや! いいから最後で見ておきなさい!薄く剥いた大根の皮を今度は細くカット!カット!カット!……大根のツマの完成です! こんな感じでやってください。あ、最初に手を洗ってくださいね。


「お味の方はいかがでしょうか?」


そうねぇ…… 大根のお味としか言えないが…… お醤油……ゾラゾーゼ鳥栖と塩と油をちょびと書けるとおいしいかな?


「…… なるほど、ラディの味です…… 」


大根はなぁ…… 主役を張るにはきついかも知らんが、なんにでもあう名脇役なんや! 食べても消化に良くって、当たったためしがないんやで。当たらない役者を大根役者というんやでー……

♦♦♦♦♦♦



 3人のナイフ裁きを見てたらめちゃ不安になる。あ!指切った? 


”光魔法Lv.3 切り傷の癒し!”


「す、スネークー…… 俺らにも光を!」


「ま、またやられちまったよぅ!」


遠くでポルちゃんが叫んでいます。


「こらー、お前ら! いつまでスネークに頼っとるんだ! 今日で別れるんだからいつまでもあてにすんな!」


まあ、それもそうですが。仕方ない。例のあれを作るか。


”土魔法Lv.13 土石変換アーストゥストーン+土魔法Lv.18石細工ストーンワークス


20体のクリスタルスネークンが作成されました。これに


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション!”

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“これを触った者に、切り傷・擦り傷・打撲・骨折を解消させるという祝福はできますか?”

“プピピピピ”

どうしたどうした?

”その条件下では使用制限がかかります。1日100回までとなっております”


んじゃそれで。


”パヤヤヤ~ン”


疲れを取るという祝福は必要ないでしょう。なぜなら、疲れは眠りへ導く道しるべ…… 疲れたら休め。そう神様が教えてくれるサインなのです。我は疲れる前に休んでいたけども。ハンナちゃん、これを全員に配っといて。


「これを使ってみてください。怪我、打撲、骨折に効くスネークちゃんの魔法がついてくるそうです。触るだけでいいそうですよ」


「…… あ、痛くなくなった! 」


「傷も治ってるよぅ!」


「1日に100回までは使えるそうです。あまり無茶をしてはいけませんよ? ポルティエさんもこれを持っていてください。普段はポケットに入れておいた方がよいでしょう。なくさないようにしてくださいね? えーと、マハリクマハリタの皆さんもどうぞ、スネークちゃんからのプレゼントです」


「お! こりゃ、アーダちゃんが貰っていたのと同じ奴か?」


「あれは状態異常の反射…… でしたっけね? こちらはさわるだけで傷・打撲・骨折を治してくれるそうですよ。1日に100回までは使えるそうです」


「私たちにもくれるのかい?」


「ええ、どちらかというと冒険者の人たちに必要なものでしょうから。それと、このことは内緒にしてくださいとスネークちゃんがお願いしています」


「当たり前だ! こんなものを持ってるとわかったら業突張りどもから狙われるわ! お前らもいいな? 内緒にしとくんだぞ!」


「「「へーい」」はい!」


だんだんサリーさんが女盗賊っぽくなってきた。これが本性だろうか? 魔法の国からやってきたちょっとお茶目なお姫様じゃなかった。ま、両刀使いだからそんなもんか? ぼんやりと考え事をしていたらだみ声の悲鳴が!


「ギャー! トン! 何しやがる!?」


「いや、だって、得体のしれんものを貰ってもどのくらい使えるのか確認しないといけないだろ? 」


「自分でやれ! 何ならお前でも実験してやろうか! 」


腕を刺された男は手が血だらけになった…… 利き腕を刺されたらしくナイフが持てないようだ。はよ使いなさい! その蛇形にんぎょう、持つだけだから!


「人形を持つだけで効果が出るのです!」


刺されていない方の手で先ほど渡されたスネークンを握ります…… 像が一瞬光りましたな! 


「痛く…… なくなった? 」


結構血を流す切り傷だったようだが、効果覿面だな!


「すごいですね! 血が止まってる! 怪我したとき握りしめればいいのですか?」


「なんかすげーの貰ったみたいだな! 使い方はわかった! エルフさん、ありがとよ!」


「お礼にこいつの血をあげますよっと!」


ギャー、という悲鳴がまた…… だめだこりゃ! こいつらに渡したのは失敗だったか? どれくらいの効果があるか確認できただけで良しとすべきか? 判断に困る……


あとは、調理場に戻って本命のオーギュ君とセザール君に渡して、グレちゃんにも渡して、エルフの3人に渡して、村長とポルちゃんに渡しましょう。あれ? 作りすぎた?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ