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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
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来るのおせーなー!

今日は描き始めがおせかったー ……orz



 

 子供らの午前のおやつが終わり、何をしているのかと思って外を見やる。何やらみんな庭に出ており、棒のようなものを振っているなぁ。ポルちゃんが剣の稽古?をつけているのだろうか……

「スネーク先生、そろそろお昼の準備をされた方がよろしいのでは? 」

ナンさんの声で、我、我に返ります。そうですねー。昼はなにがいいかなー?昼、昼、昼なんです? お昼のご飯は昼なんです~?


「魔道冷蔵庫にあるものでよろしいのでは? {はんばあがあ}がありますし」


「{はんばあがあ}?」


「{さんどうぃっち}と同じアイデアなのです。ブロートにいろいろはさんで食べるのですが、{はんばあがあ}は{はんばあぐ}を挟んで食べるものですよ。{はんばあぐ}は昨晩大量に作ってありますので、あとは野菜サラダをつくればよろしいかと」


ハンバーガーを昼に出すんなら、セットにしないとな!追加でポテトフライはいかがですか~? コーラがないのが残念じゃ! でも、フライ揚げたらすぐ終わっちゃうね。


「ふむ、フライ揚げ、というのは?」


あれ?やっぱり、油で揚げる料理法はまだ普及していないのかな?


「油を大量に使うのですか……もったいなくて、バチが当たりそうですね」


ああ、そういうことか。油を使うのは焼くときに素材を焦がさないようにするだけなのかな? いやいや、野菜サラダを作るときは油を使っていたはずだが…… 使ってたっけ? まあいいや、ハンバーガーはハンバーグ焼くだけだから、まだしばらく時間があるなぁ。


「そう言えば、先ほどのスネーク先生が調理に使われていたナイフは変わってますな? なぜ、石でできたナイフを使われているのですか? 」


金属でできたナイフを持っていないからです! つーか、これで十分切れるからね。よく見たがっていたので、さっき使ったやつを見せたげる。


「サ メトンヌー! あんなに激しくテーブルに叩きつけていたのに、刃こぼれ一つないとは……」

鋭利さと頑丈さの祝福がついてるからね。よかったら、使う?


「私も料理人の端くれ、自分で使っている道具にこだわりがあるのですよ」


それじゃ、今から持ってきたら祝福付けれるけど、どうするよ?


「よろしければ、それまでお待ちいただいても?」


だって、ドワーフおじさん、いつになっても来ないんだもん。たぶん昼めし食ってもこなさそうだぜ!


「それでは、ゲロ様にいったん館へ戻る旨、伝えてきます」


調理場からレストランホールへ戻ったナンさん、何やらごにょごにょと話していますな……村長も一緒ですな。


「スネーク殿、またお願いがあるのだが……」


ふむ、言うてみぃ。我にも聞けることと聞けんことがあるでー。


「領主閣下所属の馬車を、ワシらの村のものと同じような祝福をして欲しいそうだ」


村長、あんまりやりすぎるなと言わんかったっけ?


「領主閣下のところの馬車は5台しかないので…… うちらばかり使ってると取り上げられる可能性もあるから……」


うーん、それじゃ3台だけな! それ、こっちに持ってこんかーーい!


「お、やってくれるのか、蛇よ。そしたら、この街にはいつでも入れるようにしてやるぞ!」


そういわれてもなぁ……入っても、我喋れないしなぁ。ボルちゃん達と一緒なら大丈夫だが。とりあえず、祝福付けたいものを持って来いやー!

♦♦♦♦♦♦♦♦♦


 ナンさんが代表として馬車と私物の調理道具を取りに行った。さて、我は…… 中力粉を作って饅頭やら餃子やら、うどんも追加、あとはお菓子が作れそうなのだが、我は作り方を知らない…… とりあえず、ヴァイツェンメールの星なし袋(薄力粉)と星あり袋(強力粉)を混ぜ合わせ、水で練ってこねこね。1/3は麺にしましょう。あとは、餃子の皮と饅頭の皮……おんなじだっけ?餃子の皮は饅頭の皮みたいに膨らんでないよな? 何か膨らます奴が必要なのか? 作ったことがないからわからん……とりあえず、餃子の皮っぽいものを作ってみる。コネコネコネコネ……丸まった白いものが出来上がりました。ちょっと待つんだっけ? ワイン煮込みとシチューの方は……だいぶ煮えてきたけど、ニクがほろほろになるまでにはまだまだかかるな。


そんじゃ、ハンバーガーのハンバーグ種を焼きますか! ハンナちゃん、でかいフライパン出して! 油をひいて、魔道コンロをスイッチPON! 温まったらニンニクを一かけ、風味付けにすりつぶしまして炒めます……400個ぐらい焼いとけばいいか…… 大きいフライパンだといっぺんに焼けるからいいよね! あっという間だった。あとは昨日作ってもらった丸いヴァイツェンブロートを水平に切り出して、レタスを千切って乗せましてその次にトマトと玉ねぎの角切りサラダ、そして焼けたハンバーグ、加熱したチーズ、マスタードをちょび塗って、そしてバンズでハンバーガーの完成です。作る端から収納箱に収めていって…… 400個できました。次は油をもっとフライパンに入れまして、ジャガイモの皮を大量に剥きまして……一人1個ぐらいイモ食うよね? これまた400個ぐらい細長くカットしまして、レオーノイモ粉を振りかけまして、揚げます!揚げます! 揚げた端から収納箱へ納めていきます。経過時間が箱の中身には外の1/50になりますので、2時間たっても揚げたて~3分もたっておりません! あとはお湯を1斗鍋で沸かしておきましょう。内容量10倍の祝福をつけてますから1石180Lまでお湯が沸かせます。そんなに沸かしてどうするんだという話もありますが。これで昼めしの準備はできましたな! しかし、髭おやじのやつ、いつになったら現れるのか?




本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。



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