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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第1章 大きな神樹の木の下で
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我、森を開発する



 神樹さまの木の実が残り少なくなってきた。うろの水はまだだいぶ残っている。お花摘みが終わった後、神樹さまの亡骸を燃やさないといけないのだが、水が残っているのはもったいない。あれを飲むと体力・魔力が全回復するみたい。寝ても回復はするのだが、時間がかかる。魔力を多く必要とする高レベル魔法をビシバシ使うか、体力を多く使う動作をガンガンするかして、体力・魔力のレベル上げをするか・・・そこまでする必要あるのか・・・悩む我。神樹さまの遺言をかなえた後、我、この世界を見て回ろうかと思ってた。見終わったらまたここに戻ってくるつもり。


 我、簡易ハウスの中に石柱を作る・・・石柱を土魔法で削っていき、神樹さまの像をつくった・・・微笑みの女神像だ。あの人は一人で寂しくなかったのかな?像には我を抱いてもらってるように作っておく。我、自分の姿は、穴にたまった水面に映る我を参考にしたよ。ずいぶん丸々と肥えた(ぽっちゃりの)ヘビだこと。


 我、外に出て今日も光魔法、水魔法、緑魔法をかけに次代の木達をめぐっていく。神樹さまの種類の木は我の成長促進“プラントグロース”でもさすがに目にわかるほどの成長はしなかった。成長が遅い樹種なのかな?森の淵に植えた三種の木は、それぞれ桃・栗・柿のようだった。こいつらは逆にちょっと太くなりすぎ。“移植トランスプラント”を使って倒木の広場へ植え替える。神樹さまの次代の木を移す練習や。木の根ごと浮いた木がふわふわと動いていくのを見た・・・シュールや。


 植え替える場所は我が植えた草がたくさんあったと思ったのだが、ウサギさんが全部平らげていたので更地だった。我、倒木の周りに栗・桃・柿を植え替える。あとは・・・広場を広げておくか。我、広場の周囲の土を土魔法で木ごと掘り返す。なに、“Lv.3大きな穴を掘る(ビッグホール)“を使えば簡単なお仕事です。倒した木は、乾燥させておきましょう。元の広場が見る間に広がっていった・・・また、木を植えるんですけどね^^。


 木だけじゃなくって草の方も植え替える。草は水場のあたりがいいだろう。あそこも木を倒して広場をつくってから、緑魔法Lv.2“移植トランスプラント”をかけておいた草を植えていく・・・あ、ウサギさんが起きてきた。ここもねぐらだったっけ。ウサギさんに全部食べられないうちに、緑魔法Lv.4“成長促進プラントグロース”を辺り一面にかける・・・あ、我、気絶しそう。。。ウサギさんの寝床へまっしぐら。我が作ったんだからいいよね^^。 


 一旦ウサギさんの寝床で気絶した後、目覚めてみると・・・ウサギさんも外で寝てた。にんじんぽいものを半分食べて気絶したようだ。食べかけ抱いて幸せそう・・・我、ウサギさんに、にんじんを枕にして土をかぶせて寝かせる。これだけ食べ物があれば十分だろう。戻るか。我、にょろにょろと這って枯れた神樹さまのところにもどった。



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