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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第1章 大きな神樹の木の下で
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我、大きな鳥さんに襲われる



雨が上がった。我、お外に出てみる。地面は濡れているものの水たまりはできていない。そりゃそうだ、坂になってるからな。我は水を貯めるように掘った穴を見に行く。穴に水が入っている・・・が、大きすぎたのか、場所が悪かったのか、少しも溜まってない。よし、ならば水魔法の練習だ!レベル2だか3だかわからないけど


ウォーター!”


三重苦を乗り越えた人のようだ。これが水よ・・・ヘビン・・・

ヘビン・ケラーのできあがり。ホントにこれ水なのかな?ざぶざぶ出てくるところを見るとレベル3かな?穴にはまだまだたくさん入ります。


ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!”

ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!”

ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!” “ウォーター!”


ちょっとまりました・・・


“テロリン”

おや、レベルアップですか。

“水魔法Lv.4”

水が出る、たくさん水が出る、の次は何だ?


“水魔法Lv.4 癒しの水が出る”


なるほど。癒水ヒールウォーターと名付けよう。


 我、水魔法Lv.4を使おうとしたとき、急に空が陰るのに気づく。ん!なんかまずい!我、前方に飛び上がる!飛び上がる前にいたところに大きな鳥さんが舞い降りた!これまたでかい!ウサギさんが片翼に入るぐらいだ!我のこと、襲いに来た?!我、ヘビだからおいしくないよーーーーーー・・・いや、トリはヘビ食べますがな!良質のたんぱく源やがな!いやいや、我、落ち着け!素数を数えるんだ!数えとる場合か!相手をよく見るんだ!



 我、鳥さんを観察する。くちばしは長細いな・・・足はすらり・・・翼は広いものの胴体がやたらと細い・・・長距離飛行をする鳥さんと見た!目的は我ではなく、神樹さまの赤い実ではなかろうか?もしかして、神樹さまの言ってた、花吹雪(うん〇まき散らし)鳥??



“誰がう〇こまき散らし鳥か!”

あーーー、この鳥さんもしゃべれるんだー!


“レベルの高い魔物は喋れて当然じゃ!”

はー、さよですか。魔物さんでしたか・・・


”おい、お前!“

なんすか?


“ここの木枯れておるぞ!お前が枯らしたのか?”

そんなわけないでしょ。なんでそうなるの?


“枯れた木のところにおかしな生き物がいたら、誰だってそう考えるわ!”

我、やっぱりおかしな生き物なの?自分でもそうだと思ったけど、ほかの人(鳥だけど)に言われると、やっぱりショック!神樹さまはそんなこと言わなかったけどなぁ。


“おかしいにきまっとるわ!レベルが低いくせにぺらぺらとしゃべりおってからに!”

あ、我のレベル見れるんですか?もしかして、ステータス魔法使える?


“そんなことより、ここの木は何で枯れてる?ワシ、この木の実がないと目的地までたどり着けないのだ!お前持っとらんのか?”

あー、我持ってますね・・・我の知りたい情報と引き換えね。たくさんはあげられませんけどね!


“あれ程の実、一つ食えば十分満足じゃ!ほれ、よこせ!はよよこせ!”



我は簡易ハウスに行って赤い実を一つくわえて戻ってきた・・・


“よし、とっととよこせ!”

おっと、これが欲しけりゃ、全部吐くんだな!お前の知ってること、全部吐け!


“寄越さなきゃ、なんもしゃべらん!”

しゃべらなければ、寄越さないですぜ、旦那!ふへっ!





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