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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第1章 大きな神樹の木の下で
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我、ウサギさんと食料探しする

ウサギさんの使いどころが難しい・・・



 我、ウサギさんと森の中を跳ねていく。行先はウサギさん任せ。ウサギさんの後を跳びながら、時々目印のため土魔法Lv.13、Lv.15を使って土を岩にしてLv.19を使い円柱の岩を作っていった。

 

 しばらく下っていったら水の音が聞こえてきた。水音の方に近づくと大きな岩の割れ目から水がちょろちょろ落ちている。もしかしてウサギさん、のどが渇いた?ウサギさん、ちょろちょろと出る湧水を飲む。ウサギさんが水を飲んでいる間、我、食べられそうな植物を探す。水があるなら、生き物が寄ってきてそこでフンをする(ケモノなどフンをするという表現で十分)はずだ。土に養分は・・・あるはず。


 我、樹木ではなくつる性植物を探す・・・すこし離れたところに、あったよ^^。むかご。むかごというのはヤマノイモの種ぽいもので、土に植えるとヤマノイモの芽が出て、やがて蔓が伸び、根がヤマノイモとして成長するのです・・・これ、むかごだよね?もしかしたら、と思い念じてみる。

“鑑定!”

何も起きない・・・

“鑑定!”“か・ん・て・い!”“カンテ~!”・・・

何も起きない。異世界転生や転移と言えば、ついてくるんじゃないんすか、神様め!



我、あきらめて、むかごを口にくわえ、近くの場所でいつもの魔法を使う。魔法の名前を格好つけてみるか。


土魔法Lv.1“ホール!”

むかごを穴に入れて

土魔法Lv.2“デホールめる!”


埋まったら

緑魔法Lv.1“発芽スプラウト!”

もう一回緑魔法Lv.3“養分吸収アブサープション!”


 あるだけのむかごを全部埋めて発芽促進、栄養吸収させる・・・蔓が木に絡まっていった・・・これで後は自然に育てればいいかな。元の蔓にあったヤマノイモはこちらでいただきましょう。蔓の根本は抑えてあるので、その周囲を土魔法Lv.5で


深穴ディープホール!”“深穴ディープホール”“深穴ディープホール”“深穴ディープホール”“深穴ディープホール


・・・イモのありそうな部分を除き、その周りの穴を掘っていく。ウサギさん、いつの間にか水を飲み終わってこっちをじーっと見てる。魔法を使うのが珍しいのかな?我、イモを取り出すのに集中してた。ヤマノイモ掘りって楽しいよね。我、前世でもやったことあるよ。2時間くらいかけて掘った結果、折れずに全部掘り出した時にはね、もう、天にも登る気分でしたよ。そのあと運んでるときに折ってしまったときは地獄に落ちた気分だったけど。


 水魔法Lv.2でイモの周りの土を洗い流していき、我は極太のヤマノイモを手にすることができたのだった・・・これ、ヤマノイモだよね?ウサギさんに聞いてみる。コクコク。とりあえず、ちょっと齧ってみる。味がしない…ウサギさん食べる?ウサギさん、嬉しそうに鼻を引くつかせ、ものすごい勢いで食べていく。められない・まらない!あっという間になくなった。満足した?そんな感じだ。

ウサギさんが眠そうになってた。ウサギさん、こんなところで寝ちゃいけない。我が穴掘ったげるから、もうちょっと待ちなさい。我、水場から少し離れたところで土魔法Lv.3大穴ビッグホールを使う。さらに、土魔法Lv.9横に長いロングトンネルをいくつも掘って一つの大きな横穴を作りウサギさんが入れるようにした。あとはもう少し大きな穴を掘って水が横穴に入らないようにした。横穴の下側は土魔法Lv.1とLv.2を使ってふかふかの土に変えた。いろいろウサギさんのために土魔法を使ってしまった・・・何でここまで面倒見てるんだ、我?


 目をこすりながら横穴に連れてこさせられたウサギさんは、この穴を見て飛び込みすぐに土のベットの中にもぐりこんだ・・・はい、おやすみなさい。


我、ウサギさんのお母さんか!


とりあえず、元来た道を戻ることにする。



 帰り着いたのは日が沈む直前だった。我、疲れた。うろの中の水を飲んだ後、枯れた神樹さまの根本に穴を掘り全身埋まって頭の鼻先だけ出して寝ることにする・・・ふぁーあ、おやすみ・・・





本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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