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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
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首飾りは家族には取れるようです



まずは完全にお鬚を焼きましょう!


“火魔法Lv.2ファイア!”


キレイなお鬚を燃やしたら~♪チリチリお鬚になりました~♪チリチリお鬚もキレイだな~♪もっと燃やしてあげましょう♪


「あ、あの!ボルドウィン様!もうこれ以上はおやめください。死んでしまいます!」


「あれ?成敗とは相手を殺すという意味ではなかったのかな?仮に、私の従魔が怪我をして、そのあと火あぶりにされたとしよう。その時、貴殿は同じことを言うかな?」


「・・・」


「言わないだろうな!それは魔物が相手だからだ。言葉が通じない、異形だからと言って我らは魔物を討伐する。しかし、その魔物に言葉が通じたら?その魔物は他の命のために体を張ってくれるとしたら?自分が間違って殺してしまった命に涙するとしたら?私にはもう、あれは魔物には見えないのだがな。殺されそうになったから殺しても構わん、くらい考えていると思うぞ。それに・・・止めさせたいのなら、相手のやる気をなくさせるのが先ではないか?まだまだ立ち上がってきそうだぞ?」


「我々はどうすればよろしいのでしょうか?」


「誠心誠意、お願いをしてみてはどうだ?どうか我らの利益のためにおやめください、と。アレが納得すれば止めてくれると思うぞ!」


ギルドマスターが何やらこちらに来ましたな。


「もうやめてくれ。これで成敗はなったと思うが!」


え?これで?冗談でしょう?まだまだ道の途中でございます!おー、タフガイ!今の聞こえたのかしらん?まだ立ち上がりますな!そんじゃ、遠慮なく!丸焦げにしてあげましょう!


“火魔法Lv.3フレーム!”


温度ちょっぴりお高めになっておりまーす!うーむ!まだまだ元気ですなぁ!火魔法では止められない、と。そしたらどうしましょうかね?土魔法で埋めますか?おっと、ここの床は土ではないようですな!そんな時は物理ですな!ぶん殴りましょう!


“無魔法Lv.3しっぽだけゴム化”


ジャンプ!ジャーンプ!ジャーーンプ!ジャーーーンプ!位置エネルギーを蓄えて、丸まって


“無魔法Lv.1全身硬化ハードボディ!”


ボディアターーーーーーーーーック!再び床に沈む糞オヤジであった!今度は動きませんな!我、完全勝利ジャ!ワハハハハ!はー、むなしいわ~!弱い者いじめをしてしまった・・・orz

あ、ドンちゃんがこっちに来たよ!そして再びの土下座謝罪!


賢者けんジャ様、それでもうお許しください。これ以上やればさすがに私のバカ親とはいえ死んでしまいます。どうかもうこれ以上は・・・」


うーん・・・でも本人がいつまでもやる気になって向かってこられるのは嫌だしねぇ。嫌な臭いは元から立たなきゃダメでしょ?


「・・・ダメでしょ?と言ってます・・・だいたい、どうしてこの方をギルドに呼ばれたのでしょうか?ギルドマスター、その辺の説明は、していただけるのですか?」


「あ―、いや、危険な魔物がいたら対処しないといけないのはギルドの義務で・・・」


「ギルドの職員さんがちょっかいを出さなければ、何も危険なことはなかったのですが?」


「その件については誠に申し訳ありません」


「スネークちゃんがあの時に使った水魔法がいけなかったというのなら、その時に注意してくれればよかったのに。ギルドに登録しに初めて来た日に、そんな説明はなかったはずですが?知らないことは防ぎようもありませんよ。それとギルド内で抜刀したらいけないとも聞かされていませんでしたが?」


「不文律でして、初めての方にはお知らせしていなかったかもしれません。今後は禁則事項を冊子に取りまとめたものを初登録の方に配るということで」


「そこのドワーフの方はギルドは初めてではないのでしょう?どうして抜刀して受付に立っていたのですか?」


「ああ・・・」


「やはり特別扱いをされていたのですか?」


「ええ・・・」


「特別扱いだから、その鑑定士さんも採用した、と。そう言うことでよろしいですか?」


「いや、彼女の能力は必要だったから採用した」


「彼女の噂は街で聞きました・・・あまりよろしくないようですね?ギルドの方は彼女の行為を放置していたみたいですし」


「ごめんなさい、ハンナちゃん。ほったらかしにしていた私達にも責任はある。だから罰として私の給与もカットしてもらうわ。もちろんサンサンもね?タルさんも黙ってたから同罪ね。というか、ギルド全員分給与カットね?せめてそのくらいしないと示しがつかないでしょう?ギルドマスター?」


「えと・・・マリーンさん?あなたや他の職員さんが罰を受ける必要はないと思います。鑑定士さんは先ほど謝罪してましたし、隊長が処分を決めたからもうそれでいいと思います。残ってる人が問題視されているわけですが」


「そんなことより、早く助けないと!バドエル様が死んでしまうぞ!」


「助けるのはたぶん簡単だと思いますよ?」


「どうすればいいんですか?」


「あのドワーフの人、魔道具か何かを身に着けています。それを外せばよいのです。そしたらスネークちゃんが治癒魔法を使ってくれます・・・あ!ギルド内では魔法は禁止でしたね!そしたら早くポーション類をご用意した方がいいかもしれませんね!」


「首飾りをとればいいのですね!わかりました!」


ドンちゃんが糞オヤジの首元からネックレスを外した・・・ネックレス?でいいのか?あれ?簡単に外れるの?そしたらドンちゃんのも簡単に外せないの?


「家族には外せるようにしてあるそうです。私のも父なら外せるのですが・・・外しました。お願いします。どうかこの、愚かな父にお情けをかけてください!」



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