成敗は他の人にはいじめに見えた
「スネークってのは、あんなに早く動けるんだな!なんだ、今のバックステップは?俺たちの時は・・・あれ位で動いてたっけ?」
「ヴァッへが落とし穴にはまったとき、接近したのがあれ位の早だったよぅ!見てなかったのかよぅ?あ、水球が出てきたよぅ!あんなにたくさん出せるのかよぅ!」
「あれは、牽制じゃないのか?オレが見たのはもっと凶悪な水玉だったが・・・あ!火ィ吹いた!おっさんの髭、少し焼けたみたい!プッいい気味だ!」
「あれはびっくりするよぅ!目の前に火が急に来るんだぞ!って、あれ?今度は石ころが飛んでるよぅ!あれは見たことないよぅ!スネークさんはまだまだ魔法がいっぱいあるんだなぁ!」
「だけど、あのおっさんもやるなぁ!全部はじき返しやがった・・・のか?」
「躱しきれなかったのが足にあったよぅ!あ、また水玉がでてきた!確かにあれは牽制っぽい!あれにとらわれている間に、接近して。あ!顔に近づいてなんかしたよぅ?そのまま体当たりの布石?」
「あれは俺もやられた砂かけじゃねーのか?あ!また火ィ吹いた!今度は髭を確実に燃やす気だ!いいぞ、スネーク!」
「けど、おっさんまだやる気だなぁ!あの槍刀振り回してるよぅ!スネークさん距離とって何する気だ?」
ターーーーーーーーーーーーーーーーーン!
「え!え?何か音がしたな?今のも魔法か?おっさんが動きを止めたぞ?」
ターーーーーーーーーーーーーーーーーン!
「もう一回聞こえたよぅ!何も見えなかったけど、おっさんが崩れ落ちたよぅ!たぶん魔法なんだろうけど、なんか怖いよぅ!あ、スネークさんがおっさんの腹に乗ってジャンプしてるよぅ!あれは勝利の舞だよぅ!」
「スネーク、あんなに強かったんだな!」
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「さて、スネークのまだ隠された力を見せてもらおうかな」
「隊長、スネークちゃんはまだまだ力を隠していると」
「スネークは最初から土魔法が使えたそうだ。そして、アシアティカ様によって水魔法と光魔法が使えるようになり、緑魔法を取得した。そのあと、火魔法と風魔法を取得したということは・・・」
「確か、魔法合成は3属性魔法を持ってないとできないはずですよね。5つ属性があるなら・・・スネークちゃんが見せてくれたのは、緑魔法と、無魔法と、金魔法、あと呪いと祝福と・・・」
「力を増やす魔法をかけられたことがある。その反対もあるだろうな・・・」
「合成数は10?ですかね。すると、あと3つ何かがあると?」
「もともとの属性魔法だけでも強力なのにな」
「でもスネークちゃんは、緑魔法や金魔法をよく使われていますよね?」
「その状況がなかったからだろうな。スネークの呪いの魔法はえげつないぞ!そう言えばヴィンも自分からもらいに行ってたな・・・」
「もともとの身体能力も高いようですし、それに魔法をかけてますからねぇ。あのバックステップはなんなんでしょうね?どうしてまっすぐ下がらなかったのでしょうか?」
「あの親ばか殿の刀を警戒したのではないかな?刃が魔力を纏っている。あれは私の鎌鼬のようなものがでるようだな!面白い!その発想はなかった!今度スネークに作ってもらうか!」
「隊長、いいなぁ!私にも何か戦える武器を貰って下さいよ~」
「ヴィンには攻撃魔法があるからいいだろ?あ、スネークが水魔法を攻撃に使っているぞ!」
「なるほど、水を球にして相手の動きをけん制しているのですね。私ももう少し魔力の練度を上げないといけません」
「スネークはおそらく火魔法でも同じことをやれるぞ。先ほどのは土魔法だったからな!」
ターーーーーーーーーーーーーーーーーン!
「い、今の音は一体?」
「なにやらスネークちゃんの魔法のようですが・・・あ!もう一度来ます!土魔法のようです!」
ターーーーーーーーーーーーーーーーーン!
「魔力は確認できたが・・・今のはなんだ?小さな石礫が高速で飛んで行った・・・のか?」
「そのようです!ドワーフおじさんの足から血が流れています!」
「これで終わりのようだな。どうするかね、鑑定士殿?このままだと、再起不能にされるかもしれないが」
「足を怪我したくらいでは、バカオヤジのやる気は削げないと思う・・・」
「あ!火を噴きましたよ!あれでは丸焦げになりますが!止めなくてよろしいのですか?」




