表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
180/786

異世界のパンは前世と変わらないはずだが

朝はパン、パン・パ・パン!




串焼き屋のおやじさんの説明通りに、大通りに出て、進んで右のやや細くなった通りを進むとすぐにおいしそうな匂い、ニクの焼ける匂いではなく、麦の香ばしい匂いだ。パンパ・パン!昼もパン!小麦のパンや~白パンやで!おコメもいいけどパンもね!ボルちゃん、おもむろに店の扉を開ける。


「あー、昼に来て申し訳ないが、ブロートはあるか?」


何で昼に来て申し訳ないんだ?


“だいたいブロートというのは夕方前に買っていく人が多いのです。その日の夕食と次の日の朝食用にするのですよ。だからお昼にはあまり売ってないということです。朝、焼き立てを食べたい人用に作っているかもしれませんが。隊長はそれを尋ねているのでしょう”


「申し訳ありません、お客様。まだ仕込み中でして・・・夕刻にまたいらっしゃればご用意できておりますが」


「それでは予約をお願いできるかな?」


「はい、どうぞ」


「それでは・・・ロッゲンブロート30斤」


ロッゲンブロート・・・いつも食ってた黒パンね・・・パンの単位もきんですか。1斤450gだったっけ?店で売ってた四角い食パンって450gもあったかなぁ?


「そして、コミスブロート30斤」


む!新しいパンですな?なんですかなコミスブロート?


「たいちょ~コミスやロッゲンは食べ飽きました~。ヴァイツェンのほうがいいです~」


「しかし、バイツェンだとかさばるし、ポーチにあまり入れられないから日持ちがしないぞ」


「たいちょ~お忘れですか?」


背負っているリュックを見せる・・・


「お―、そうだったな!すまない、今のは取り消してくれ!その代わりにヴァイツェンブロート30斤、ヴァイツェンミッシュブロート30斤。一応念のためロッゲンブロートも30斤買っておくか!」


「ヴァイツェンブロートが一斤大鉄貨7枚、ヴァイツェンミッシュブロートが一斤大鉄貨6枚、ロッゲンブ


ロートが一斤大鉄貨5枚、でそれぞれ30斤づつだと・・・えーと」


一斤平均大鉄貨6枚でそれが90斤。銅貨54枚。もしくは大銅貨5枚と銅貨4枚でお支払い。


「スネーク換算によると、銅貨54枚か、大銅貨5枚と銅貨4枚の支払いだそうだ。あってるか?」


「個別に払ってもらってよろしいですか?えと、ヴァイツェンが銅貨21枚、ヴァイツェンミッシュが銅貨18枚、ロッゲンが銅貨15枚。あわせて・・・銅貨54枚です・・・あってる」


「大銅貨5枚と銅貨4枚だな・・・それでは夕刻になったら受け取りに来る」


「はい、こちらが預かり表です」


なあなあ!ここには菓子パンとかないんか?クルミパンはこれかな?それっぽいのが塗してあるが?


「・・・と言ってますね。しかし“菓子パン”なるものを私たちは知りません。一体どういうものでしょうか?」


“ブロートに何か混ぜるというのはあるんでしょ?実際にくるみが入ってるのがあるし”


「あの、お客様?」


「ああ、なんでもありません。スネークちゃんが新しいブロートができると言っているのでやり方を聞いているのです」


「えと、それお私たちに教えてもらっても?」


かまへんで!


「・・・それはいいと言ってるのですか?・・・いいんですね?」


言うても簡単なもんやで!単に乾物のフルーツをパン生地に混ぜるだけや!レーズンならあるんじゃないか?今ない?それじゃ、ボルちゃん桃出して!サンプルに桃でしっとり目のドライフルーツ作るから!



金魔法Lv.1抽出!


“ン デデデデーン”


“なにをどうされますか?”


桃から水分をゆっくり取り出して!


“テ・テ・テ・テーン”



桃がジワリとしぼんでいく・・・ハイストップ―!このくらいでいいかな?そんじゃ皮剥いて実を適当に切り分けて、種は抜いてね!あ、いらないか、ハンナちゃんもろといて!それじゃ試しに作ってみて!できたら試しに売ってみて!まずかったら、この人が買います。そしてこっちの人が食べますけん!



「それじゃ、夕刻になったらまた来る!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ