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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
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これで君らも冒険者だ!

体の節々が・・・季節の変わり目になると困りもののわがままボディが悲鳴をあげます・・・orz



ちょいと修正;相撲取り→力士



我、ハンナちゃんの頭にジャンプ!受付のおじさんがちょっと引いたのには笑った。貰った4枚の用紙を見てみる・・・異世界言語で書かれてますな!まるきり読めません><。みんなはスラスラと書いていますな・・・


”ちょっと!何書いているのか教えてちょー!”


”そうですね 私のでよければ


種族:エルフ族

氏名:ハンナ・ヴィンデルバンド

年齢:16歳

所属:アプフェル王国近衛軍

職業:魔術士

武技:なし

魔法:水魔法、火魔法

備考欄


こんな感じですよ。簡単でしょ?”


「あ―ハンナちゃんは俺らと同じ年だったのかよぅ!ぶったまげたなぁ!」


「え―、ホントかよ!アーダちゃんのちょっと上くらいかと思ってたぜ!」


「そ―なんですよお二人さん、私達は同級生なんですよ?だから子ども扱いしないでくださいね?」


「「いや、どう見ても子供だろー!」」


ヘンテコなやり取りをしている間に、我、エマさんのを覗いてみる・・・

一番上は種族、ニ番目が名前、三番目年齢、4番目所属・・・五番目と六番目はなんで何も書いてないんだ?


「だってー、あたしー、技とか何もないですよ~?」


“なーにー?貴様にはきちんと股割り、すり足、鉄砲、四股の基本技をモノにしているではないか!それと職業は力士りきしだ!目指せ横綱!”


「えー力士(力士)、やだー!どーせ、相撲取りの別名でしょう?」


む!なかなかに鋭い!


「エマさん、職業欄のところでしたら、拳闘士というのがありますよ。崖のアレは拳闘士にふさわしいと思いますが」


「しょうがないですねぇ・・・相撲取りよりはましかぁ」


なんでやねん?力士はこの世界で一つだけの職業やで、たぶん。ナンバーワンよりオンリーワンなんや!武技は鉄砲で決まりやな!エマ・ナックルをはめたら右ストレートだ!


「武技は帝拳・・・カイザーナックルっと。はいお終い~」


それは武技ではなく武器なのではないのか?・・・しょうがない。今後は拳闘力士を目指させましょう。相撲取りが殴りありになったら、モスト最強やな!ちなみにヴァッへ君とヴェヒター君のは職業剣士でした。特に武技は書いてませんね。ヴァッへ君なら突撃、でもよかったかも。ヴェヒター君は後の先、とかだな。




用紙を書いている間にボルちゃんが戻って来た。片手には小袋が・・・あの中には銭がたんと入っているに違いない。戻って来るなり、4人分の料金を尋ねてきた。


「ふむ、大銅貨四枚はないな・・・銀貨1枚で支払いはできるか?」


「あ、できますが・・・少々お待ちを・・・」


「スネークよ、この場合私は銀貨一枚を支払ったが、大銅貨を何枚もらえることになる?」


銀貨一枚が大銅貨十枚分の価値なんだから、六枚帰って来るぞ!子供でも分かるわ!我、6回ぴょん跳ねする。


「大銅貨6枚返してもらえればいい。それと、ここに5枚銀貨があるが、全部大銅貨にしてもらえるか?つまり、全部で、56枚の大銅貨がでてくればよいぞ」


”ボルちゃん、熊の毛皮と乾燥肝、全部でいくらになったの?“


“毛皮と爪、牙で銀貨8枚、肝が銀貨1枚と大銅貨2枚。銀貨は市場とかでは使いにくいのでな?大銅貨に変えた方がいいのだ”


ふむ。熊一匹がだいたい銀貨十枚になるのかな?大銅貨が確か一万円ぐらいだったか・・・銀貨一枚が大銅貨十枚だから、銀貨一枚十万円。確かに市場では使いにくい気がする。そして、熊一匹100万円?そんなにするの?ニクとかあったらもっとするよね?


“ああ、ブラックベアは中級冒険者がチームを組んで丸々三日、長ければ一週間かかってようやく一匹狩れるかどうかの獣なのだ。それくらいの価格にしないと誰も討伐したがらないさ”


一チーム五人として、一週間で一匹狩って百万円・・・一人一週間で20万円、なるほど、月に二回狩れたら御の字のような・・・


さて56枚の大銅貨が来たので、ボルちゃんは他の4人に十枚ずつ大銅貨を渡していく。


「村長たちには内緒だぞ?」


「ボルドウィン教官、ありがとうございます!」


「このご恩は一生忘れないよぅ!」


「もし、君ら二人が困ってるエルフを見かけたら、その者に恩を返してあげて欲しい・・・それだけだな。さて、新規登録は済んだか?」


「あー、もうしばらくお待ちください。よろしければ待っている間に冒険者の説明をさせていただきます」

・・・

ま、大体前に村長やボルちゃんから聞いた話と変わらないね。


・ランクは1から9まである。

・ランクは1から3が低位、4から6が中位、7から9が上位と分かれている。

・新しく登録した冒険者は1からスタートする。

・ギルドの壁面に貼ってある依頼書を受付に持って行って登録する。依頼の内容によっては依頼者のサインが必要になる。

・依頼書を受ける資格は自身のランクの1つ上まで。位の違うランクは受けられない。

・ランク付けは冒険者ギルドが行う。依頼書にランクは書いてあるので要確認。

なんかあーだこーだ言ってたけど、我しょせんは魔物扱い。冒険者にはなれないのさ、ケッ!

異世界に行ったらなりたい冒険者 魔物扱いで登録できず 詠みへび知らず



「申し遅れました。わたくし、受付業務主任のオージー・サンサーンスと申します。日中人が出払っているときに受付をやっていますが、通常は上の階で雑務をやっております。冒険者の方々は早朝に仕事を探しに来られて、夕方には戻ってこられます。今時間帯は比較的空いておりますので何かわからないことがあれば、この時間帯ならゆっくり聞けますよ?」


受付おじさんは名前もおじさんだった。髪の毛はふさふさだ。看板に偽りありだ!禿のおじさんに謝れ!ふさふさなのにさんさんとは如何に?


「お尋ねするが、宿泊する場所を教えてくれ。従魔が泊まれるところがよいが」


「ボルドウィン様、隣のギルド直営の宿泊施設があります。そちらはいかがでしょうか?エルフ族三名と人族二人でよろしいのですか?」


「俺たちは村長さんの息子さんのところに泊めてもらうって話だったぞ」


「なら、エルフ族3人で。値段はいくらだ?」


「個室でお一人様一泊大銅貨一枚、三人様で大部屋を使われますと大銅貨二枚となります」


「それでは個室三部屋を頼む。それと従魔はどうしたらいい?中に入れても平気なのか?」


「・・・えと、このヘビが従魔でよろしいでしょうか?大きさは常にこの大きさで?突然大きくなったりは・・・しませんか?そしたら部屋から出さないのであれば中に入れても大丈夫・・・とは思いますが、詳細は宿の方でご確認ください。大きい従魔ですと外の従魔小屋に入れることもありますが、この位でしたらおそらくは大丈夫ではないかと」


「・・・わかった。まず宿を確保しよう。さて、村長殿が戻ってこないようだが・・・どうする?ここで待っておくなら私が宿が開いてるかどうかの確認に行くが」


「あー、私達はここで待ってます」


「そうだな、することもないし、掲示板でも見てみようぜ!」


「それじゃあ、行ってくる」


ボルちゃんは宿を確保しにギルドを出て隣のギルド直営の宿屋へ行った。




ほんじつはこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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